「きゃー!!にいさま!!それは・・・姫が作ったお弁当ですのよ!!」
姫はよくにいさまにお弁当を作って差し上げているんだけれど・・・。
それでも、やっぱり・・・最初はにいさまにお味の感想をいただくまでは・・・姫、不安ですの・・・・・・。
「こ・・・これは・・・また、ずいぶんと・・・辛そうな匂いがするね・・・・・・」
「うふふっ・・・今日のお弁当は南国エスニック風にしてみましたのっ!!スパイスもちゃんと本場のものを
取り寄せて使ってるんですのよ!!」
にいさま・・・なんだか少し・・・ためらっているみたい・・・。
だって、今日のお弁当は・・・もう姫の熱ーい気持ちで刺激いーっぱいになっちゃてるんですから〜!ムフン!
だから、だから・・・このお弁当を食べたにいさまは・・・もう身も心も熱くなって・・・きっと、姫のことまで食べたく
なっちゃったり・・・きゃっ!
・・・・・・あっ!姫・・・いけないですの・・・・・・。
このお弁当・・・可憐ちゃんや亞里亞ちゃんもいっしょに食べるんでした。
可憐ちゃんまで身も心も熱くなっちゃたら・・・きゃあっ、どうしましょう!!
でも・・・さすがに亞里亞ちゃんには、ちょっと刺激が強くてダメ・・・かもしれない・・・・・・
亞里亞ちゃん・・・ゴメンなさいですの・・・。
でも、そんな姫の気持ちを察してか、可憐ちゃんと亞里亞ちゃんは、
「白雪ちゃんの作るお料理って、いつ見てもすごいね〜!可憐、白雪ちゃんが羨ましいな〜!」
「亞里亞も〜・・・いつかお料理ができるように頑張るの!」
うわ〜ん!姫、お二人にそんな風に言ってもらえるなんて思ってなかったから、とってもうれしいですのー!!
そして、そして・・・にいさまはようやくおはしを持つ手が動いてくれて、
「そ、それじゃ・・・いただくとするよ。まずは、この鶏のから揚げみたいなのから・・・・・・」
よ、ようやく・・・にいさま・・・食べてくれるんですのね〜!
だけど・・・もう一つ、何か大事なことを忘れているような気がするんですけど・・・・・・
あぁーー!!姫・・・すっかり、にいさまに「あーーん」してあげるのを忘れてたですの〜・・・。
でも、でも・・・姫、めげてちゃダメですの!
「にいさま・・・お味はどう?・・・おいしい?」
「うん!おいしいよ!このだんだんと燃えあがってくるような感じがたまらないよ!」
「うわぁ〜ん!うれしいですの〜〜!!姫、がんばって作ったかいがありましたのーー!!」
もう、もう・・・今日のにいさまは・・・どんどん熱くなって・・・本当に、その・・・姫に・・・なぁんて・・・・・・ムフン!
「・・・し、白雪・・・・・・?」

「さて、それじゃあ・・・次は・・・」

@「二段目のお重をもらうね」A「三段目のお重をもらうね」B「・・・もう一通り食べてみたから・・・」
(『にいさまは、次にどのお重を食べてみていただけるんですの?』)