「あ〜!・・・兄や〜・・・それは、亞里亞が作ったお弁当なの♪」
「おっ!亞里亞は、サンドイッチを作ったんだね。なんだか・・・すごく甘い匂いが・・・・・・」
「亞里亞・・・甘いのがだいすきだから・・・ハチミツに・・・ショコラのクリームに・・・イチゴのジャムに・・・それから
・・・それから・・・・・・」
本当は・・・亞里亞、まだ全然・・・お料理ができないから・・・・・・。
少し前に、みんなでお弁当会をやるの・・・って、じいやに言ったら、
亞里亞さまにお料理はまだ無理です・・・って、じいやにはっきり言われちゃったの・・・・・・くすんくすん。
でも、じいやは・・・サンドイッチでしたら亞里亜さまにもできるかもって、言われて・・・・・・。
だから、亞里亞・・・サンドイッチを作ることにしたの!
それでも亞里亞には、まだ作り方がよくわからなくて・・・・・・、
パンの上に・・・亞里亞のだいすきな・・・いろんな・・・甘くておいしいものを塗って・・・はさんで・・・・・・、
あとは・・・白雪姉やにパンを切ってもらったの♪
「そういえば、パンに甘いものを塗っているときの亞里亞ちゃん、とっても楽しそうでしたの!」
「亞里亞ちゃんが楽しく作ったお弁当なら、きっとおいしいよ!」
亞里亞・・・姉やたちがそう言ってくれたのを聞いて・・・とってもうれしくなったの♪
でも、でも・・・・・・兄や、どうしたの?・・・亞里亞のあま〜いお弁当・・・なかなか食べてくれない・・・・・・くすん。
もしかして・・・兄や、甘いのが嫌いなの?
もし・・・兄やが甘いのが嫌いだったら・・・・・・亞里亞、とっても悲しくなっちゃう・・・・・・くすんくすん。
「そ、それじゃ・・・いただくとするよ。まずは、このあたりから・・・・・・」
兄や・・・やっと・・・おててが動いたの♪
「兄や・・・、お味は・・・どうですか?」
「うん!このハチミツのサンドイッチ・・・とってもおいしいよ!!とても自然な甘さだね!」
よかったです・・・兄や・・・喜んでくれて・・・亞里亞、とってもとってもうれしいです〜〜♪♪
パンに塗った甘いのは、ぜ〜んぶ亞里亞のお家から・・・いつも亞里亞がお気に入りのものを持ってきたの!
兄や・・・もっともっと亞里亞のお弁当を食べて・・・・・・もっともっとあま〜い・・・あま〜い気持ちになって、
亞里亞をあま〜くあま〜く包みこんでほしいの・・・・・・・・・。
「・・・あ、亞里亞・・・・・・?」

「さて、それじゃあ・・・次は・・・」

@「一段目のお重をもらうね」A「三段目のお重をもらうね」B「・・・もう一通り食べてみたから・・・」
(『兄やは、次にどのお重を食べてみますの?』)