9.話す

戻る ホーム 上へ 進む

 話す時の冗長音を減らすことは大切であり、あらゆる社会人の第一歩の能力である。話し方を改善するのに録音や録画に頼る必要はない。「アー、エート、マア」「〜ですけれども〜」「〜というふうに考えます」などと冗長音を発しそうになったら、代わりに沈黙する練習をするとよい。

 例えば、この文書のどこかの文面をゆっくりと、途中にわざと沈黙を入れながら黙読してみる。「アー、エート、マア」を言わないようにする。ここの文章を読む限り「〜ですけれども〜」「〜というふうに考えます」などの無意識の時間稼ぎの語句は存在しない。教員の冗長音はしばしば時間の1割から2割にも達する。ちょっとした黙読練習をするだけで、授業時間は実質的に1割から2割も増えるのである。短時間の学会発表の時にも極めて役立つ。

 話し方の初級水準の能力は、冗長音を入れないことと、日本語文法である。語りノートを読み上げる授業は批判されがちであるが、上質の原稿を準備することは適切な行為である。

君島浩のISD研究室 2006.4.9. [ 戻る ] [ ホーム ] [ 上へ ] [ 進む ]