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2005 Agora diary
このページではAgora子ども美術工場のこどもたちの様子、周辺の自然、カメパオなどをレポートしていきます。(渋垂)


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-2005-

AUGUST 9

phot/庭とカメパオの床050831


2005.09.28(SUN)プラン

9月17日(土)
午前中、子ども達と壊れたカメパオの部材に残っていたボルトの取り外し作業をしました。

2005.09.016(FRI)アゴラは再開しました。

アゴラは、4日には屋根を覆っていた檜を撤去しました。同時に、建物周辺の大きな木も切りました。心配した14号の影響もなく、山の状態も危険な兆候は、なにも見受けられません。周辺の木々の状態を見る限り、建物へ倒れそうな木もなく、安全な状態になりましたので、9月7日水曜日からアゴラを再開しました。今後は、危険を迅速に察知できるよう、山の状態を注意深く観察していきます。台風や豪雨で警報がでた場合などは、お休みにするなど、危険な状態にならないよう、事前に回避していきます。


アゴラの裏山は、倒木した二本の檜や周辺の小さな檜、灌木を取り除き、今後
の倒木を防ぐ作業も行いました。二本の檜は根回りが2メートル半ぐらいはあ
りました。今回の突風で、岩盤に張っていた根が風で剥がれたような状態にな
りました。(檜は根が土の中へ深く張らないそうです)山肌には、二本の根の
跡が残っています。撤去作業では、根の跡付近の檜や灌木も今後の倒木を防ぐ
意味で切り取りました。また、二本の根は、幹を3メートルほどを残し、倒木
したままの状態に置いてあります。根は、土石を防ぐ壁として、格好はよくあ
りませんが残すことになりました。山肌が落ちつくまでは、豪雨や風化等で土
石が剥がれるように少しずつ、崩れることも考えられます。建物まで土石がく
ることは考えられませんが、地肌が安定するまでは、この地点の状態を観察し
続けます。状態の変化によってはアゴラを急にお休みすることもあります。今
までもそうでしたが、豪雨等で警報がでた場合などもアゴラは、お休みにして
いきます。現在、二本の大きな木もなくなり、建物まで被さるような木の倒木
の可能性はなくなりました。これからは、切り取った幹や枝の整理作業が残っ
ています。幹は檜以外に栗、梅、柿、柏、樫、ハッサクなど多彩です。今、山
肌を観察をしながら、この幹や枝の利用を考えています。乾燥させないと使え
ないようですから、計画の実行は大分先になるでしょうが、アゴラの周りに生
えていた木々で、子ども達の住処にしようかとも考えています。今回の倒木で
山の中も覗けました。広葉樹と檜、杉の林ですが、今までは、放置された山で
登り口が見えませんでしたが、今回のことで山の中にも入れる状態に整備され
ました。なだらかで、灌木の木々の空間がなかなかいい感じです。今は無理で
すが、アゴラを下に見ながらこの空間で子ども達が遊ぶ姿を思い浮かべていま
す。ただし、今は子ども達の山遊びは、危険箇所がありますので、禁止にして
あります。こんな状態ができるようすこしづつ、時間かけてでも安全に子ども
達が遊べる場所に整備して行きたいと思っています。

檜が屋根に倒れたにもかかわらず、瓦一枚割らず、屋根に被害がなかったこと
は、不幸中の幸いでした。檜を取り除いてくださった森林組合の4人の方々も
この倒木で瓦1枚割れないなんて奇跡だ!とも言われました。太い藤の蔦が助けてくれました。

アゴラの周りにあって四季を楽しませてくれた栗、梅、柿、ハッサク、夏みか
ん、柏の木などは檜の取り除きの障害になったため、切り倒しました。残念で
したが、アゴラの復旧のためです。切り株は残っていますから、春には新しい
芽を出してくれるでしょう。また育てます。

今回の台風は、庭のカメパオも壊しました。白い床板だけを残し、補修不可能
な状態になりました。だいぶ傷んでいたカメパオでしたが、子どもたちの要望
もあり、まだ補修しながら維持していこうとを考えていた矢先でした。キャン
プで「夜の展覧会」を計画した子ども達は、積極的に修理や整備をしていまし
た。これからのプランもあったようです。台風被害の見舞いに来てくれた子ど
もが、カメパオ壊れたことを悲しがっていました。子ども達はこの災害でカメ
パオが壊れたことに少なからず、ショックを受けたように思います。この先、
どうするかを子ども達と話し始めています。夏前に塗り替えた白い円形の床が
子ども達の意志のようにも見えます。台風でも壊れないように、補強されたカ
メパオ、、木と木に繋がったカメパオ、家のような壁の強固なカメパオ、地下
に潜るマンホール型(シェルター)のカメパオ。白い円形のステージで自在な
ものを作ったり演じたり。このままの庭でしばらくおく。などの意見、絵やプ
ランが出てきています。もうしばらく子ども達との話を続けます。


2005.09.04(SUN)撤去作業がはじまりました。

8時過ぎ、森林組合の3人の方々の手でが作業がはじめる。(途中から4人に
増える)まず、被さった檜を吊り上げるため山の上から根のしっかりした木か
らワイヤーロープを3カ所から張る。吊り上げる前に檜の移動に邪魔にならな
いよう周辺の木々を切る。柿の木、梅の木、柏の木などアゴラの周りにあって
楽しませくれた木々です。根元近くで切りましたが、また芽が出てくると言う
ことで安心しました。さらに、屋根に上り、木をできるだけ軽くするため、枝
をチェンソーで切り落とす。檜の葉は他の木の葉に比べ重いそうだ。足場の悪
い屋根の上で命綱を使いながらの作業でしたが、手際よく行われた。屋根の上
の被さった枝の大半が切り取られた時点で、いよいよ檜の吊り上げがはじま
る。ワイヤーロープが少しづつ引かれ、檜が屋根から浮いてくる3カ所の引っ
張り具合を調整しながら根本から2メートルぐらいのところをチェンソーで
徐々に切っていく。吊り上げた檜の置き場を計算しながらワイヤーロープの張
り方、チェンソーの切り方があるようです。慎重に作業は進み、見事屋根の上
の檜が取り除かれた。幸い、今回の倒木で屋根の瓦には被害がなく、不思議な
くらい無傷でした。みんな、信じられないと言っていました。よかった!さら
に栗の木を切り倒し、午前中の作業を終了。屋根がはっきり見えてきました。



昼食後、作業を再開。作業の成り行きが気になりましたが、皆さんにお願いし
て最終日の「11人の子どもたち展」の搬出のため、会場に向かう。

5時過ぎ、アゴラに搬出を終え、帰ってくる。作業は終了していて片づけをし
ていた。現場は見違えるよう、整理されていた。アゴラの周りの倒れそうな木
は切られ、朝の状態が嘘のように変わっていた。2本の檜の根はそのまま残さ
れていましたが。残しておくことになったようです。後は切った木々の後かた
づけが残っていますが、当初3〜4日かかるかと思っていた作業でしたが、事
故もなく、順調に終了でき、本当によかったです。森林組合の4人の皆さんの
熟練した作業は見事でした。ありがとうございました。おかげさまで、再開が
できそうです。また、いやな台風が来ています。大雨になりそうです。安全が
確保でき、再開するかの判断は、この台風が通り過ぎてからにしようと思いま
す。



搬出で留守にしている間に「夜の展覧会」を計画した子どもの一人が心配で見
に来てくれたようです。「ありがとう。」玄関先にカメパオがなくなって悲し
くなるといった手紙がおいてありました。再開したらみんなで考えましょう。

「11人の子どもたち展」はたくさんの方に見ていただきました。ありがとう
ございました。中高生の子どもたちの一人一人が自分の表現を考えるいい機会
になっていると思います。アゴラが台風被害をうけている中での開催で、記憶
に残る展覧会でもありました。また来年もやりましょう。



2005.09.03(SAT)台風の被害3

9月3日(土)3時過ぎ、森林組合の方が明日からの作業の準備に来た。作業
がし易いようにと、山の下草や倒れた木、周辺の灌木をナタとチェンソーで手
際よく切り裁いていく。大家さんと私で切り取った木々を取り除く。よく花を
咲かせ、実をつけた梅の木も邪魔になるので切ることになった。山の上から見
たいと言うことで下草や、低灌木を切りながら山には入る。今までは手がつけ
られていないため道が見えなかったのですがちゃんと登り道があり、大家さん
の子供の頃は、この山で遊んだと言っていました。少し上ると植林された檜や
樫の木が生えいる広々とした場所に出ました。檜は手入れされていないため、
やせ細った木が多く、周りの広葉樹に負けていました。どうも倒れた檜だけが
特別大きい大木だったようです。森林組合の方は100年ぐらいたった木だね
といっていました。倒れた檜の真上から見下ろすとはぎ取られた根っこの跡や
根っこの様子がはっきり見え、凄まじい風、突風が吹き荒れたんだなというこ
とがよくわかりました。この台風では、山の反対側の家では屋根が吹き飛ばさ
れたと聞きました。森林組合の方の話しでも、かなり掛川では木が倒れたよう
です。この山の状態ではふつう倒れるような木ではないとも言っていました。
やはり巻き上げるような突風が起きたのでしょうか?森林組合の方の作業は5
時頃終了。明日から本格的な作業がはじまります。



明日は、中高生の展覧会の最終日です。午後4時で終了です。今回の被害で
ギャラリーにいる時間がとれず、見に来てくれた方への対応もできませんでし
た。明日の午後は搬出もありますのでギャラリーにいます。

2005.09.03(SAT)台風の被害2

9月1日(木)昼前、大家さん、山の地主さん森林組合の方と私で現場の状況
を見る。2本の檜の倒木、栗の木、柿の木、ハッサク、梅の木も折れていま
す。2本の檜は、境木といって、境界の目印に伐採すべき時期に切らずに残し
ておいた木で、周りの檜に比べ特別大きな木だったようです。家に被った檜
は、直径5センチ以上はある3本のフジの蔓に引っ張られ一気に倒れることな
く、家への被害を防いでくれました。檜の枝とフジの蔓で屋根へフワッと被
さっています。取り除くには、電線が邪魔してクレーン車などが入れられませ
んので、人の手だけで取り除くことになりました。4日(日)から森林組合の
方の手で作業を行うことになり、3日くらいはかかると言うことでした。



アゴラは、昨日電話で現状を保護者の皆さんに伝えました。檜の撤去、その後
の倒木を防ぐ作業が終了するまで、安全が確保できませんのでお休みにするこ
と。工事には安全な状態の確保をまずもってお願いしていますが、作業が終
わった時点で、再度安全確認をした後、再開の判断をしたいと思います。



庭のカメパオの倒壊とこれからどうするかは、アゴラ再開後、子供たちと話し
合って決めたいと思っています。



※デジタルカメラが故障中のため、写真は携帯電話のカメラを使用して撮影しました。






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