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2003 Agora diary

このページではAgora子ども美術工場のこどもたちの様子、周辺の自然、カメパオなどをレポートしていきます。
(渋垂)



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- January 1-


メロンちゃんの病院とシンメトリー/2003/01/30/(THU)/晴れ

幼児クラスの女の子はカメのぬいぐるみ、メロンとよく遊ぶ。(アゴラにはカ
メ吉、カメ子、メロンの3匹のぬいぐるみがあります。このカメの家族はこど
もたちの大切な仲間、だからいろんなこどもたちと遊びます。)今日は、メロ
ンが風邪をひいたようです。そこで、段ボール箱で出来た小さな病院に連れて
行きました。しゃがんでやっと一人が入れる大きさの段ボール箱にメロンを抱
いて入ります。こんなごっこ遊びをよくしています。紙で作った薬をもらった
り、寒くないように布団を被せたり、優しくメロンに接していました。
幼児期の子どもはシンメトリックな絵を描くときがあります。今日は、いろん
な顔を描いていました。左右が対になっている人間の姿から来るバランス感覚
でしょう。生まれながらに人間が持っているこのバランス感覚が子どもの表現
には自然に現れてきています。こうしたシンメトリーな絵は人物表現だけで
く、花や風景画など構成された絵の中にも見ることがあります。たとえば今
日、女の子が描いた絵もそうです。画面の真ん中に両手を左右にのばした女の
子が立っています。女の子の左右には赤いチューリップが描いてあります。そ
して、形だけでなく、色彩もまた同じように左右にバランスを取って描いてい
ます。右、左、左、右と描き方も規則的にバランスを取って描いているように
見えました。こどもたちのシンメトリックな絵に注目してください。

昼過ぎ、庭の草花に水をかけたら、ホースから氷りのスティックが飛び出して
きた。今日も冷え込んでいます。風邪を引かないようにしなければ!


雪と赤いハートとプレゼント/2003/01/29/(WED)/雪のち曇り

10時半まえから強い風と雪が降りました。島田では15分程度の降雪でした
が、静岡ではめずらしい雪景色が見られました。庭の草木や隣りの畑の野菜も
しばらく雪化粧をしていましたが、日が照り出すと、あっという間に解け出し
ました。何年かぶりに雪を楽しませてもらいました。静岡中部、西部地方には
風雪注意報が出ていました。雪を知らない静岡の大人も子どもも、今日は少々
興奮気味です。

午後1時過ぎ掛川のアゴラに着く。日に当たらない山の斜面には雪がまだ積
もっていました。庭の周りででも所々、雪が残っていました。日曜日に庭のカ
メパオに付けたソテツの窓は何枚か柏の葉が落ちていましが、この間の雨、今
日の風雪でも維持しています。どの程度保つか?しばらく様子を見ていきま
す。3時過ぎ、こどもたちがやって来ました。どの子も開口一番、「雪が降っ
たね」「すごい雪で目が開けてられなかった」「おじいちゃんが小さな雪だる
ま作ってくれてた」など興奮して話してくれました。「家の雪を集めてきた」
と言って雪の塊を見せてくれた子もいました。帰りまでステンレスのボールに
入れて置きましたが、ほとんど解け出していません。今日のアゴラの室温はか
なり低いようです。ストーブをたいても12度以上には上がりませんでした。
雪の塊は、また大事そうに家に持ち帰りました。赤いハートのクッションが完
成しました。ふかふかで気持ちのいい!抱えて嬉しそうでした。丸い白い
クッションは明日、引っ越しする友達へのプレゼント。相手の子の名前を水色
と黄色のフェルトでいっしょうけんめい縫い込みました。友達、きっと喜んで
くれますよ。はじめての裁縫でしたが上手に縫えました。二人は、またクッ
ションを作りたいと言っていました。


剣の差やとミノムシ/2003/01/26/(SUN)/雲り

「先週、木で作った剣の差やを作りたい。」どうも差やを背中に、たすき掛け
にして剣を納めたいらしい。剣が収まるようベニヤに寸法取り。剣先の箇所は
木枠を斜めに角度切り。ちょっとゴツイですがりっぱな差やが完成。嬉しそう
でした。家でも剣をたすきに背負って遊ぶのかな。午後、中原さんからあった
葉っぱの提案、、、。アゴラで試作してみた。葉は庭のソテツと柏の葉を使
う。ソテツの葉を半分ずつ重ね、籐で織り束ねた。さらにソテツの葉の隙間に
柏の葉を挟み込む。ミノムシのような窓。雨に濡れないための試み。今まで、
ビニール、蒸着シートで試してきた第3段。HPにニヤのカメパ(KPPW99)
濡れない試みページを準備しています。

氷とり/2003/01/25/(SAT)/晴れ

今日の朝の室温2度。こんな朝はしばし氷で遊ぶ。冷え込んだ朝は庭の水道の
ホースが氷っています。ホースを振ると中からすぽっんとホースの型に氷った
細長い氷が出てくる。アゴラ前の田んぼにも氷がいっぱい張っている。こども
たちは棒を持って、所々に張っている氷を採る。透き通った氷りを嬉しそう
に差し出し見せてくれた。午後、このモグラトンネルとカメカメランドを名付
けたこどもたちがあのドアの前でパチンコゲームを作って遊んでいた。彼女た
ちは午前中まで閉じていたドアを開け、モグラトンネルのあちこちを走り抜け
ていた。ほんと、モグラのようだ!
HPにカメカメランド/KAME KAME Land Report■モグラトンネル / Mole hill
reportページを準備しています。


モグラトンネル/2003/01/23/(THU)/雨

アゴラの畳の部屋にはこどもたちの作った住みかがいろいろ出来ています。そ
の中にモグラトンネルがあります。昨年の5月頃から作りはじめたモグラトン
ネルは当初は1本でした。夏のキャンプ前にV字型になり、キャンプではこど
もたちがこのトンネルの中で何人かが寝ました。V字のトンネルの途中には段
ボール箱一つぐらいの部屋に通じたり、コックピットのある秘密基地へ抜けた
り、真っ暗な行き止まりのトンネル、、天井が開いて上半身が出せる場所が
あったり、とても楽しい場所。こどもたちはまさにモグラのようにはいずって
移動したり、中でおしゃべりしたり、本を読んでいたりもします。元の段ボー
ルの形からはずいぶん変化していますが修復、改造を繰り返し、使い込んだい
い形になっています。中は外から見るのと違い、思いの外すっきりしていま
す。左側の写真はV字の急な角度に当たる入り口部分です。2枚重ねの開きの
ドアがついています。右側の写真はV字トンネルの片方(北西側から見た)の
トンネルの外観です。布で覆った箇所は以前は出入りが出来た。なぜか今は閉
じている。モグラトンネルの上はクモの巣が張っている。これは段ボールを天
井や壁から吊り、形が崩れるのを防いでいる。段ボールカメパオのリフォーム
でこどもたちが見せた吊り構造がここにも生きています。このモグラトンネ
ル、コックピットのある秘密基地、牛乳パックの家などについては紹介ページ
を現在制作中です。

きょうの幼児クラスは紙版画。恐竜、ハムスター、水族館、生まれてきた赤
ちゃんなど、紙を切ったり、張り合わせたり、版を作りました。馬簾でこすっ
て、静かに紙をはがしました。こどもたちは刷り上がった自分の作品を見て、
嬉しそうでした。幼児クラスのこどもたちもモグラトンネルなどこどもたちの
住みかでよく遊んでいます。

電動工具の音と手縫いの針/2003/01/22/(WED)/曇り

水曜日のこどもたちも今日から本格的に製作開始。機械音や金槌の音がずっと
鳴り響いていました。昨年から屋外に作っているSLハウスを製作している二人
は、正面壁の取り付け。寒い中、屋外の作業を5時過ぎまでやっていました。
お疲れさま。恐竜の木のおもちゃと大好きな猫を乗せる猫型車の製作をはじめ
た二人は、電動糸鋸で部材を切り抜いていました。きれいに切れていました
よ。ミニハウスを作り始めた子は、骨組みを電動ドライバーでビス止め。長い
ビスで少し手こずっていました。アゴラの庭に設置予定。
小型の御輿を作り出した子は、土台づくりから。80×65センチの土台に二
輪の木の車輪、屋根をとりつける予定。少し時間がかかると思いますが、完成
が楽しみです。おばあちゃんのためのリクライニング椅子を作り出した子は、
座板部分を製作。おばあちゃんがきっと喜ぶよ。なぜかクッションづくりが人
気。5人の子が丸いクッション、ハート形のクッション、鳥型のクッションを
作り始めました。少し針に糸を通すのに手こずっていましたが、一針一針、だ
んだん上手に縫っていました。綿を入れ、ふかふかの手触りがいいんですね。
ファミコンソフトのケースを計画している子は、丹念に設計図を書き上げてい
ました。来週から製作。アシスタント、フル稼働の一日でした。
お迎えの親が、「前の道をタヌキが横切って行きましたよ!」と少し興奮気味
に話してくれた。以前庭に現れた皮膚病のタヌキではなく毛のふさふさしたタ
ヌキだと言っていました。久しぶりのタヌキ情報でした。

梅の花が咲き始めました/2003/01/19/(SUN)/曇りのち雨

インフルエンザがはやりだしているようで、体調を崩している子がこのところ
増えてきました。昨日3名。今日は2名のお休み。午前中曇り空、午後からは
雨も降り出し、肌寒い一日でした。裏山の梅が3分咲き。早く暖かくなるとい
いな。

それぞれが製作しはじめました/2003/01/18/(SAT)/晴れ

正月で一息入れたこどもたちもそろそろ始動。自分の作りたいものを設計図に
し、作り始めました。犬小屋、妹が乗る手押し車、手足の動くおもちゃ、テー
ブル、剣、本箱、本立て、独楽、ゴム飛行機、重ね箱、釘をたたいたナイフな
ど多彩な活動がはじまりました。
モグラトンネルはこどもたちの人気でいつも誰かが入っています。入り口のド
アや抜け道、天井が抜け、顔を覗かせるところ。脇に段ボール一つの小さな部
屋、丸まって入っています。外から見るとガムテープ、補強した段ボール、布
などで覆われ、凄い状態ですが、中に入ってみると思いの外、すっきりとして
いてきれい。居心地良く、カメパオの包まれた感じとにています。ここはいい
ですよ、みなさん!

ごっこあそびと石膏の型どり/2003/01/16/(THU)/曇り

朝方の放射冷却のためか、部屋を開けるam10:00頃は室温1度。日中も曇って
いたせいかなかなか温度は上がらず寒い一日でした。こんな寒い日も幼児クラ
スのこどもたちは元気です。牛乳パックの家やモグラハウスでお母さんごっ
こ、怪獣ごっこを楽しんでいました。お母さん役、赤ちゃん、怪獣になってお
どかしたり、逃げたり、、、。カメ子のお薬を紙でつくって飲ませたり、、、
楽しそうです。牛乳パックの家の中はこどもたちが作ったおもちゃや飾り物、
道具や素材入れ、天井の覗き窓、黄色いセロファンを張った明かり取りなど居
心地良さそうに出来てます。今日の製作は石膏の型どり。アルミフォイルの容
器に粘土を敷き詰め、ボルト、釘、フィルムケースの蓋などで型押し。出来た
型に石膏を流し込む。石膏が固まってきたら、粘土をはがしできあがりです。
できたての石膏を箱に入れ大事に持ち帰りました。

たこ揚げと赤いジュウタン/2003/01/15/(WED)/晴れ

水曜日クラスも今日はたこ揚げをしました。あまり風が無く、なかなか凧は揚
がりません。走って揚げたり、風をまって、辛抱のたこ揚げでした。それでも
こどもたちはしっぽを付け足したり、新たに改良型を作ったり、何とか揚げよ
うとしていました。、部屋と外を出たり入ったり、苦労しながらたこ揚げを楽
しみました。5時過ぎ頃になるとかなり冷え込んできて、玄関の戸を開けっ放
しの部屋は室温9度に下がっていました。寒い時期になるとこどもたちは住み
かにジュウタンを敷きます。この冬も、牛乳パックの家、モグラハウスには赤
い布のジュウタンを敷きました。「このジュウタンあったかいよ!」とこども
たちは言ってます。今日もたこ揚げの後、赤いジュウタンの上で楽しそうに話
をしていました。春になるまで赤いジュウタンはこどもたちをあったかくして
くれます。

たこ揚げ3/2003/01/12/(SUN)/晴れ

日曜日クラスは昨年のクリスマス会で影絵劇を自主制作。他クラスからの参加
も含め12名で役割や配役をこなし、影絵劇をりっぱに上演した。新年明けの
今日もその話題で盛り上がっていました。今日は少し風が巻いていましたが、
まあまあの凧揚げ日より。ユニークなデザインの凧がたくさん生まれました。
こどもたちは、どうにか揚げようと改良を重ねながら揚げていました。みんな
凧揚げの楽しさを知ったようではまっていました。アゴラの庭先の菜の花が咲
き出しました。その先には、タンポポも!このところの暖かさで、勘違いした
ようです。

たこ揚げ2/2003/01/11/(SAT)/晴れ

今日はたこ揚げにほどよい風。小学生クラスのこどもたちのミニ凧は風に乗っ
て良く揚がった。このミニ凧は折り紙をベースに作る。デザインは猫、タコ、
蝶、鳥、などなど様々。まず、一つ作って揚げてみる。つぎにデザインの改
良、しっぽを付け足したりと揚がる凧を競って製作。たこ揚げの楽しさを十分
味わった。帰り、アゴラから見る夜空は、満天に輝く冬の星と半月が美しかっ
た。しばし見とれる。新しい道路も出来つつあるが、町の光を遮断する里山の
自然はいつまでも残してほしいと願う。

たこ揚げ/2003/01/09/(THU)/晴れ

 昨日のクビキリギリスはシクラメンの花びらの中にはもう姿がありませんで
した。どこか居心地のよい場所でも見つけたのでしょう。今日はひさしぶりに
寒さも和らぎ、あたたかな日です。幼児クラスの子どもたちはミニ凧を揚げま
した。ただ、風がなく、なかなか凧は揚がりません。そこで子供達はかけっこ
で凧をあげました。元気なかけっこで凧はふわっと揚がりました。凧の扱いも
徐々に上達。凧上げを存分に楽しみました。

クビキリギリスの冬越し。/2003/01/08/(WED)/晴れ

正月のお休みも終わり、今日から通常の開講です。久しぶりのアゴラに子ども
たちはどこかはしゃいでいました。今年はこんなことをしてみたい。一人一人
書き留めておきました。5時半すぎ、子どもが黄褐色のクビキリギリスを発
見。あごらで冬越しするようです。シクラメンの花の中に入れてやろうと言っ
てピンク色の花びらの中におきました。花びらの中に潜ったキリギリスはしば
らくすると頭だけを覗かせ、じっとしています。どうやら花ビラの住みかが気
に入ったようです。※クビキリギリスは成虫で冬越しをするそうです。

新年明けましておめでとうございます。/2003/01/02/(THU)/晴

一年半ぶりの書き込みになります。この5月には7年目を迎えますが、開設当
初からのこどもたちも中学生、高校生になり、 現在では3才児から16歳のこ
どもたちがAgoraに来ています。活動も多彩で、私をいつも楽しませてくれて
います。この HPでは、こどもたちの活動やAgora周辺の自然、Kamepaoの
ことなどをレポートしていきます。
本年もよろしくお願いします。




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