ブログ小説 妙なこと 第九話(2)

「お父さん!?きょう釣れるといいねえー?!」と修二が言うと、
「そうだなあー!?」
「でも釣りってのは、きのう大漁だからって!?」
「きょうも大漁とは限らないからなあー!??」
「電話で聞いたら、きのうはみんな結構釣ったって言ってたけど!!??」
と、うれしそうに義雄が話したのでした。

「じゃあー釣れる可能性は高いんだねえー!?」と修二が言うと、
「あんまり期待して行って、釣れなかったらいやだからなあー??!」
「期待するなよー!?」
と、ニコニコしながら義雄は言ったのでした。

「ところでお父さん!?」
「小田原は、どこで東名下りるの??!」と修二が訊くと、
「厚木か大井松田で下りるんだけど!?」
「きょうは、厚木で下りようと思うんだ!!?」
と、義雄が答えたのです。

「”きょうは、”って言ったけど、いつもは大井松田で下りるんだあー!??」
と修二が言うと、
「いいやぁ!??大井松田で下りたのは1回しかないんだ!!?」
「おじいさんと来たときに、話しながら運転してたら」
「厚木インターを過ぎちゃってさあー!!??」
「その時に、大井松田で下りたんだよー!?」と言ったのです。

「別に秦野中井で下りてもよかったんだけど!??」
「そのとき、地図を持ってかなかったんでなっ!?」
「国道が通っている大井松田で下りたんだ!!?。」
と、義雄が言ったのでした。

「素直に、地図忘れたからって言えばいいじゃん!!??」
と、修二が笑いながら言うと、
「ナビがないからなっ!?俺の車はさあ!?」
「着かなきゃならない時間も決まってたから!!??」
「知らない道で、道間違えたら困るからさあー!?」
「と言うこと!!??。」と言って、ごまかした義雄でした。

ふたりが話をしながら走っていると、
隣の車線を、ものすごいスピードで追い抜いて行った車があったのでした。
「スゲー!!?」「チョーはえー!!?」
とその車を見て、修二が言ったのです。

「お父さん!?あの車、何キロぐらいで走ってるんだろーねえー??!」
「180キロぐらいかなあー??!。」
と修二が言うと、
「お父さんに訊いてもわからないよー!??」
「あんなスピードで走ったことがないからなあー!??」
「そんなことよりもうすぐ厚木だから!??」
と、義雄は言ったのでした。

「修二!?」と義雄が修二をちらって見て言うと、
「なに!?お父さん!?」と修二が言い、
「お前そんな格好で寒くないかあー??!」と義雄が訊いたのです。

「うん!?お父さんが言ったように長袖でにしたから!?」
「だいじょうぶだよー!??」
「もうじき下りる”厚木”と同じ!?」
「”厚着”にしたからさあー!!?」
と修二がニコニコしてそう言ったのでした。

「ちぇっ!?先に言われちゃったかあー??!」
と、義雄はすごく残念そうに言ったのでした。
それからじきに厚木インターを下りたのです。
そして小田原厚木道路を、車は西へ向って走って行ったのでした。

小田原西インターで下りると、
そこからまっすぐに、早川港を目指したのです。
港に入る途中で、コンビニに寄り昼のご飯を買ったのでした。

港に着くと船宿に寄り、今食いのいい”化け針”を買ったのでした。
「しゅうじー!?トランクから荷物降ろしちゃって!!??」
と義雄が言うと、
「荷物たって、これ一個じゃん!!??」
修二はそう言うと、保冷クーラーを、
「よいしょ!!?」と言って、トランクから降ろしたのでした。

すると義雄がすぐ来て、保冷クーラーを開け、
中の釣りの道具が入った袋を開け、買った釣り針を入れたのでした。
釣り道具の袋を出すと、中は何もありませんでした。
それから、空の保冷クーラーを持って、船宿の中に入って行った義雄でした。
そしてすぐに、修二のいるところに戻って来たのです。

「修二!?氷を買って入れてあるからな!?」
「釣り道具の袋とこのクーラーここにおいて待っててくれな!?」
「お父さん、車を駐車場に入れてくるからなっ!?」
そう義雄は言うと、車に乗って少し離れた駐車場に行ったのです。

「結構人が来てるんだなあー!!??」
「初めてだから、初心者マーク貼ってこうかなあー?!!」
などと言いつつ、少し不安げな修二でした。


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