妙なこと 第三話 (2)

「やっぱり!。お兄ちゃんだった?!。」
修二がトイレから出てきて言いました。
「今、タクシーでこっちへ向かうって!」
「京子さんも一緒だって!。外食するって言うから、
もったいないからこっちで一緒に食べるように言ったのよ!」
「大きなお世話だったかもしれないけど!。」
そう美津子が言いました。

「お母さん!。よーくわかってるねえー!」
「しかも、もうしたくしちゃってあるからねえー!」
「困るんだよね!。残ちゃうのが!?」
「鍋だから、材料はあるから人が増えても問題ないし!。」
「もったいないなんていうのはさすがだねえー!。」
と、修二が言ったのです。

「修二!。ごちゃごちゃ言ってないで、弱火にして!」
「そっちのコンロのスイッチを入れて!」
美津子にそう言われたので、
「はい!はい!はい!。」
そう言いながらコンロの火を、一番弱くして、
もうひとつのコンロのスイッチを、修二は入れたのでした。

「美加が風呂に入ってるから、先に飯を食うかな!」
「酒は風呂に入ったあとにするよ!。お母さん!。」
そう言って、洗面所で手を洗い、うがいをして、台所に来た義雄でした。
「わかりました。」
美津子は、そう言うと、
義雄の前にある茶碗を取ると、ジャーからご飯を取り出し、よそって、
ご飯の入った茶碗を、
「じゃあー!。これ!。」と言って、義雄に渡したのでした。

「ジャーからよそったんで、じゃーこれ!ってか!」
そう言って受け取った義男でした。
「まったくくだらないシャレを言って!」
そう少し笑いながら言った美津子でした。
「お父さん!。うまいなあー!」
少し笑いながら修二が言いました。
「たいしたことを言ったわけじゃないけどな!」
満足そうに義男は、そう言ったのでした。

義雄と修二が食べ始めてからじきに、玄関のチャイムが鳴りました。
「ピンポーン」
「だれかなあ?!」と、修二が言いました。
「なに言ってるの!。京子さんと、和雄に決まってるんじゃないの!」
美津子が言いました。すると、
「お母さん!。修二を相手にしなくてもいいから、早く出てやりなさい!」
そう義雄が言いました。
「そうですね!。」
そう言うと急いで玄関に行き、
「開いてるから入って!」
と、言った美津子でした。

「ただいま!。」と、和雄が言い、
「今晩は!おじゃまします。」と、京子が言いました。
「お帰りなさい!」「京子さん!いらっしゃい!。」
「したくしてあるから、あがって!」
二人にそう言う美津子でした。
「和雄!。さきに、着替えてらっしゃい!。」
「うん!。そうするよ!。」
「京子ちゃん!。早く着替えてくるからね!。」
そう言うと、自分の部屋に急いで向かった和雄でした。

「おばさん!。すいません!。急に支度させて!。」
と、京子が言うと、
「そんなことないわ!。」
「鍋はおおぜいで突っつくのがいいの!」
「洗面所はわかるわね!?」
「じゃあ!。すんだら台所に着てね!。」
美津子がそう言うと、
「はい!。」
そう答えると、洗面所に向かった京子でした。

京子はゆっくりと洗面所に歩いて行き、
ゆっくりと手を洗っていると、走って和雄が来ました。
「ごめん!。待った?!」
「ううん!。ゆっくり洗ってたから!」
京子がそう言うと横にどいたのでした。

和雄は、急いで手を洗い、うがいをして、歯を磨いたのです。
京子は後ろでじっと待っていました。
和雄は、タオルで口元をぬぐうと、
「O。K!。」と言い、
後ろを振り向いて、京子にキスをしたのでした。
何事もなかったかのように、二人は台所に行き、席についたのでした。

「おじさん!。すいません!。急に来て!」と、京子が言うと、
「気にしない。遠慮しないで食べて!。」と、義雄が言い、
「ありがとうございます。」と、言った京子でした。
「修ちゃん久しぶりね!。」と、京子が言うと、
「ほんとだね!。たくさんあるから遠慮しないで食べてよ、京子さん!」
と、修二が言うと、
「ありがとう!。」
と、京子が言ったのです。

「えらそうに!。」と言って、美加が台所に来たのでした。
「お姉ちゃん!。もう、でて来たの?!。」
と、修二が言うと、
「あんたに、先にお肉を食べられちゃあならないから、早く出たのよ!。」
そう言って、席に着いたのでした。

「京子!。今日、アルバイトは?!。」と美加が言うと、
「今日はお休みなの!」と京子が言い、
「ふーん!?。珍しいね土曜日が休みなんて!。」と美加が言うと、
「うん!。」と答えた京子でした。
「じゃあー!。みんなそろったんで乾杯でもするか!。」
義雄がそう言うと、冷蔵庫へてんでに、乾杯用の飲み物を取りにいったのでした。


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