ブログ小説 妙なこと 第十五話(13)

午後5時少し前に函館駅に着いたのです。
そしてふたりは5分ほど歩き、
函館駅前という駅から路面電車に乗り、
五稜郭(ごりょうかく)公園前で降りたのです。

いっしょに小学生の低学年の子が降りたので、
「ぼく!?」
「五稜郭に行くにはどっちへ行けばいいの?」
と美津子が訊いたのです。すると、
「えーとー!?」
と言ってから辺(あた)りを見回し、
「あっちー!!?」
と言って、電車が来た方向を指さしたのでした。

「ありがとう!!?」
と美津子が言うと、
「うん!!?」
と言ってその子は、違う方向に走って行ったのでした。

「へんよねえー!?」
「あっちの方角は今来たほうだから!?」
と美津子が言うと、
「子供のことだから!?」
「間違ってるかもしれない!?」
「大人に訊こう!?」
「とにかく渡ろう!!?」
そう言うと義雄は、美津子の手を持って道路を渡ったのでした。

道路を渡るとサラリーマン風の人に義雄が訊いたのです。
すると、子供が指差したほうとは、ちょうど逆方向でした。
ふたりは無事五稜郭に着いたのです。
五稜郭の入り口の説明の看板を見ると、
あまりにも広いので、歩いて散策するのはやめて、
五稜郭タワーに上(のぼ)って、
五稜郭全体を見ることにしたのでした。

入場料を支払い、ふたりはエレベーターで展望台まで上ったのです。
五稜郭に来た記念にアクセサリーに、
名前などを彫ってくれるお店があったので、
銀婚式の記念にちょうどいいと、
写真スタンドを買い、それにふたりの名前を彫ってもらったのでした。
あと、おみやげに携帯ストラップとキーホルダーを買ったのです。

それからしばらくふたりは、
展望台の中やタワーからの景色を見ていたのでした。
「むかし来た時とやっぱり感じが違うなあー!?」
と義雄が言うと、
「お父さん!?パンフレットに!?」
「このタワーは、2006年に出来たって書いてありますよー!?」
と美津子が言ったのです。

「そうかー!?」
「道理で違うと思ったよー!?」
「子供会で来た時とさあー!?」
と義雄が言うと、
「お父さん!?」
「ここにも着たんですかー!??」
と美津子が驚いて言ったのでした。

「まったく変な子供会ですねえー!??」
「子供会で北海道まで来ませんよー!?ふつう!!?」
と美津子が言ったのです。

それからふたりは、エレベーターで1階まで降り、
案内所でタクシーを呼んでもらい、
湯の川温泉の宿泊旅館まで行ったのです。
チェックインをして、夕食を済ませ温泉に入ったのでした。

「なんかここの温泉はぬるかったなあー!?」
と温泉から部屋に戻ってきた義雄が言うと、
「そうでしたねえー!?」
「でも身体(からだ)がぽっかぽかですよー!?」
と美津子が言ったのです。

函館山の夜景を見に行く予定になっていたのですが、
行くのをやめたのです。
ふたりとも疲れがどっと出たのか、合体もせず、
朝までぐっすり眠ったのでした。

朝6時に起き、バイキングスタイルの朝食を済ませ、
前日予約しておいたタクシーで函館朝市まで行ったのです。
朝市でいろいろ見て歩き水産物と農産物を買い、
宅配便でお世話になっている方々の住所へ直接送ったのでした。
8時半時過ぎに函館駅前からタクシーに乗り、
函館空港に行き、10時発の飛行機に乗ったふたりでした。

羽田空港に降り、ふたりが自宅に着いたのは、
午後1時を回っていたのでした。
玄関のチャイムを鳴らし、
「ただいまー!!?」
と言ってふたりが玄関のドアを開けると、
「お帰りー!!?」
と大きな声で、ニコニコしながら修二が玄関に出て来たのでした。

ふたりは居間に入ったのです。
座ると美津子がすぐ、
「疲れましたねえー!?」
「やっぱり!家(うち)が一番ですねっ!!?」
とうれしそうに言ったのでした。
めでたし!めでたし!!

これで、お。し。ま。い。

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