ブログ小説 妙なこと 第十五話(2)

予定を少し過ぎましたが、
なんとか釧路空港へと着陸できたのでした。
みんなの安ど感が伝わってきたのです。

「飛行機は耳が痛くなるからいやなんだよなあー!?」
と、耳を押さえてから、
耳穴に指を入れ義雄が言うと、
「ほんとよねえー!?」
と美津子も同じように耳穴に、
指を入れ指を動かしたのでした。

義雄は荷物を2個持ち、タラップを降りたのです。
すぐその後(あと)を美津子がついて行ったのでした。
ふたりは手荷物検査を終え、
すぐそばにあるレンタカーの出張所へと向かったのです。

出張所の玄関を入ると、
「こんにちは!?」
「東京でレンタカーの予約を入れてある山本ですが!?」
と義雄が言うと、
「お疲れ様でした!?」
「はい!承っております!!?」
と、カウンターの中で係りの人がお辞儀をし、言ったのでした。

「プリメーラでご予約が入っておりますが!?」
「よろしいでしょうか?!」
と係りの人が言うと、
「カードで決済すると割引があるって言われたのですけど!!?」
「このカードでいいですか?!」
と美津子がカードを見せ、そう言ったのです。

「はい!!結構でございます。」
「通常は15パーセント割引ですが!?」
「今キャンペーンで30パーセント割引になりますので!!?」
「こちらにご住所とお名前。免許証の提示をお願いいたします!!?」
「免許証はコピーしてから、お返しいたします!!?」
と係りの人とが言ったのでした。

義雄は免許証を渡し、用紙に記入サインし、
手続きを済ませたのです。

「プリメーラの使い方はご存知でしょうか!?」
と係りの人が言うと、
「はい!!?うちの車がプリメーラなので!?」
「レンタカーもそれにしたんですけど!!?」
「ナビのやり方がわからないので、教えてもらいたいのですが!?」
と義雄が言うと、
係りの人が、丁寧(ていねい)にナビの説明をしたのでした。

「一応、ナビの取扱説明書が、ダッシュボードに入っておりますので!?」
「わからないところはご覧(らん)いただければと思います!?」
「返却場所のほうですが、ナビのほうに入っておりますが!?」
「住所、電話番号を書いた釧路駅近くの営業所の地図を入れときますので!?」
「もしわからなければ、電話でもしていただければと思います!!?」
と係りの人が言ったのです。

そして義雄はトランクに荷物を入れ、運転席に乗り込んだのです。
美津子はすぐに助手席に乗り込み、シートベルトをしたのでした。
義雄がシートベルトをすると、サイドブレーキをはずし、
出発をしたのです。
店の人が三人お辞儀をし、見送ってくれたのでした。

最初の予定は釧路湿原に向かう予定でしたが、
「ホテルでゆっくりしたい」と美津子が言い、
「時期的に摩周湖が霧で見えなくなることが多い」
というレンタカーの人のアドバイスで、
摩周湖へ先に行くことになったのでした。
釧路湿原は時間があったら行く、ということにしたのです。

ふたりが乗った車は、摩周湖へと向かったのでした。
摩周湖に近づくと、霧が出てきたのです。

摩周湖の展望台に着くと、
かなり霧がかかって、展望台のところからはよく見えませんでしたが、
30分ほど車から外に出て待っていると、
出店(でみせ)を出している人が、
「霧が晴れてきたぞー!!?」
と大きな声で言ったのです。

すると見る見るうちに、霧がなくなり、
摩周湖がはっきり見えたのです。
その光景を見て、
自然の神秘に、ふたりはすごく感動したのでした。


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