ブログ小説 妙なこと 第十話(2)

翌日何とか美津子の機嫌を取り持った義雄でしたが、
次の週に買い物と夕食を約束させられたのでした。
機嫌を直した美津子は、今度はいろいろと名古屋から来る、
義雄のいとこの歓迎のしかたを、取り仕切リはじめたのです。

夜の八時過ぎに名古屋から電話が掛かってきたのでした。
「はい、そうですが!?」
「ええ!次男の修二といいます。」
「ちょっとお待ちください!?。」
と修二は言うと、さっき帰ってきたばかりの義雄と、
電話を代わったのでした。

「ちょうどよかったよー!?」
「少し前に帰ってきたところさ!!?」
「うん!あそー!?」
「そうだなあー!?ちょっと待ってくれる?!」
と義雄は言って受話器に手をおくと、
「しゅうじー!?俺の携帯とお前の携帯の番号!」
「うちの電話帳に書いてあるところを、捜してくれ!!??」」
と修二に向かって言ったのでした。

義雄にそう言われた修二は、急いで電話帳を広げ、
「これ!!?」と言って指差して、義雄に見せたのです。
「今から言うから!?」と義雄は言うと、
ふたりの携帯の番号を言ったのでした。

「うん!OK!!?」と義雄は確認し、そう言うと、
「じゃあー!?入力したら掛けてくれる!??」
と言って、電話を切ったのです。
それから5分もしないうちに、義雄の携帯にかかってきたのでした。

「もし、もーし!?」
「うん!わかってるよー!?」
「電話帳に入力しておくからさー!?」
「じゃあーいったん切って、修二の携帯にかけてくれる!?」
と義雄は言うと、携帯を切ったのでした。

すぐに修二の携帯が鳴ったのです。
「はい!そうです!?。」
「わかりました。入れときます!。」
と修二は答えると、携帯を切ったのでした。

「じゃあーあとは、こうちゃんの携帯番号を、
電話帳に入れとけばいいな!!?」
と義雄は言うと、うちの電話帳の名古屋・山本幸治の電話番号の上の隙間に、
携帯の番号を書いたのでした。

それを見ていた修二が、
「お父さん!?新しく書き直したほうがいいじゃないの?!」
と修二が言ったのです。
「そうだなあー!?かっこう悪いなあー??!」と義雄は言うと、
新しく書き直したのでした。
それから義雄は、美津子に先に風呂に入ることを言ったのです。
そして、着替えをしに夫婦の部屋に行ったのでした。

「美加!?早く出なさい!!?」
「お父さんが入るって!!?。」
と、美津子は風呂に入っている美加に言ったのです。
「はーい!。」と美加は答えると、急いで風呂から出たのでした。

「待ったくー!?何時間入ってれば気が済むんでしょうねえー!??」
と、美津子はあきれて言うと、
「お姉ちゃん!?風呂場で寝てるんじゃないの??!」
と笑って修二が言ったのでした。

それを風呂から出てきた美加が聞いて、
「寝てなんかいませんよーだっ!?。」
「修二と違って!!?」
と言ったのです。

「一度やれば、いつもやってるふうに言うんだからなあー!?」
「あの時は疲れていたの!!?。」
と修二が言ったのでした。
美加と入れ違いに、義雄が洗濯物と着替えを持って、風呂場に来たのです。

「もうやめなさい!!?」
「あなたたち!?もう部屋に行くんでしょ!??」
「だったら!?居間のコタツ切っていってちょうだいね!?」
と美津子が言うと、
「修二が入ってたんだから!?」
「切ってから部屋に行きなさいよー!!?」
と美加は言って、さっさと階段を上がり、
自分の部屋に戻って行ったのでした。

「わかったよー!?」と修二は言うと、
居間に行き、コタツのスイッチを切ったのです。
そして自分の部屋に行ったのでした。
美津子は、やっと夫婦の時間が持てると思ったのですが、
すぐに義雄の夕食のしたくに取りかかったのです。

美津子が義雄の分の夕食のしたくを済ませると、
すぐに義雄が風呂から出てきたのです。
「相変わらず!?早いんですねえー!??」
「先、ビールにします?!」
と美津子が言うと、
「ああーそうだなあー!?」
「ビールにするかあー!!?」
と、うれしそうに義雄は言ったのでした。


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