本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを急いで用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「ああ、うまかった!!」
「久しぶりに食べたけどやっぱー、うまいなー!?」と和雄が言うと、
「たまにはお兄ちゃんおごってよ?!」
「お母さんたちばかりに払わせないでぇ!?」と、美加が言ったのです。
「お姉ちゃんだってバイトしているんだから、二人で払ったら?!」
と、修二が余計なことを言ってしまったのでした。
「お兄ちゃんは、社会人!わたしは、学生でしょ!?」
「もらってる金額も違うし、当然お兄ちゃんが払うべきよ!!」
と、美加がはすをとがらせ言ったのです。
「久しぶりに家族全員で食事したんだから、や。め。な。さい!!」
と、美津子があいだに入って言ったのでした。
車に全員が乗り込むと、
「お父さん!?買い物をして行くからスーパーに寄ってって!!?」
と美津子が言うと、
「どこのスーパーに行くんだ?!」
「いつものとこか!?」と義雄が言うと、
「うん!いつものとこ!!」と、美津子が答えたのでした。
夫婦の会話はこんなものである。
「待ってよー!?買い物行くんだったらヨーカドーにしてよー!!?」
と美加が言ったのです。
「俺もヨーカドーがいい!!」
「見たい本があるから!?」と修二が言うと、
するとすかさず和雄が言ったのです。
「どうせエロ本だろー!??」すると、
「そのとーりー!」と笑いながら修二が答えたのです。
みんなで大笑いしてヨーカドーヘ向かったのでした。
日曜日なだけに駐車場はかなり混んでいたが、
ちょうどタイミングよく出た車がいたので、そこに入れることができたのです。
「じゃあ、お父さんと地下で買い物するから、1時間したらここに来てよ!!?」
と、美津子が言ったのです。
「わかった!」
「いけねー!俺、時計忘れたよ?!」と修二が言うと、
「修ちゃん、私が時間がきたら迎えに行くから、本屋でしょ!?」
と、美加が言ったのでした。
「いいよ、美加!?俺はCDのとこだから、俺が行くよ!?」
と和雄が言うと、
「わかったわ!?」
「じゃ2時半に!」と、美加が言ったのです。すると、
「じゃあ、2時半だな!」と和雄が言ったのでした。
修二が和雄の腕を持って時計を見ながら言ったのです。
「1時間後か?!じゃあ、2時27分35秒だな!?」
それを聞いていたのは、和雄だけだった。
「おい修二!みんな行っちゃたぞ!?」
「えっ、はやー!?」
みんなそれぞれの目的のところへ出かけましたとさ。
「修二!もうそろそろ時間だぞ!!?」と和雄が言うと、
「もう、2時25分頃になった?!」と修二が言い、
「いま2時20分だけど!?」と和雄が答えると、
「車のところまで5分あれば楽勝だよ!」と、修二が言ったのでした。
「美加がいるところにまわって行こうと思ってな!?」と和雄が言うと、
「友達がバイトしているところ?!」と修二が言い、
「ああ!?」と、和雄が言ったのです。
2人で美加の友達のバイト先に向かったのでした。
「美加、来てる?!」と、和雄が言ったので、
「いまさっき、時間が来たからって言って帰ったけど!!?」
「お兄さん!こんどおごってよ?!」と、美加の友達の京子(きょうこ)が言うと、
「こいつもか!」
「研修。研修で休む暇もなかったのに!」と、和雄は心の中でつぶやいたのです。
「おお!今度な!?」と和雄が言うと、
「いつ?」と京子が言い、
「わかったよ、わかったよ!」と、和雄が答えたのでした。
「今度の日曜日、バイト6時までだから!?」
と京子が言ったのです。そして、
「朝の6時か!??」と和雄が言うと、
「ふざけないでよ!」
「新しくできたレストラン。評判がいいのよ!?」「ね!」と京子が言い、
「わかったよ!美加に言っとくから!?」と和雄が言うと、
「お兄ちゃんもう行かないと!?」「じゃーねー!?」と、修二が言ったのです。
「バイ、バイ!」と和雄と修二は言うと、
二人は駆け足で車のところへ戻っていきました。
そういえば、車から出るときに美加が耳打ちしたのでした。
「お兄ちゃん!?」
「京子のところに寄ってから車に戻るから!?」
「もし時間があったら呼びに来て!!?」
和雄が京子のことを好きなのを美加は知ってたので、
必ず来ると呼んでいたのでしょう。
美加の作戦勝ちです。
和雄と修二が車に戻ると、3人は車の中で待っていました。
車の中に入るといきなり義雄が言いました。
「修二はともかく和雄が遅れるなんて珍しいじゃないか?!」
「ああ、へんなのに引っかかっていたもんで!ごめん!!?」と和雄が言うと、
「おなじく、ごめん!!?」と、修二も言ったのです。
「へんなのって、やくざ?」心配そうに美津子が訊(たず)ねました。
「違うよ、京子さん!」と、修二が言いました。
「なあーんだ!びっくりしたぁ!?」と、美津子が笑いながら言いました。
美加は、ニコニコしてました。
「さあ、帰るかー?!」と義雄が言うと、
みんな口々に言いました。
「はい」。「いこー」。「よしゃー」。「どすこい、どすこい!」
駐車場を出て道路に入るとかなり混んでいました。
きょうは、外は風が少し強いので、
風船を持っていた、幼稚園に通っているような小さい子が、
風船を放してしまって、
空高く行ってしまい、泣いていた子もいました。
その風船を見ていた修二が言いました。