本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをたらふく用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
一平はいつものように記入して、警備員に手渡したのです。
警備員はいつものようにそれに目を通し、
「未記入のところはありませんね!」
「お疲れ様でした!」
そう言うと、ニコッと笑い敬礼をしたのでした。
一平もニコッと笑い敬礼をすると、
「俺たちが最後?!」と訊くと、
「はい!」と、うれしそうに警備員は答えたのでした。
「せんぱあーい!飲み過ぎないでくださいよおー!?」
と、大きな声で、歩いていく先輩の後姿に、言ったのです。
先輩は、振り向かずに大きく手を振ったのです。
一平は、先輩が歩いていく方向とは、
90度違う方向に歩いて行き、駅を目指したのです。
電車に乗り、高田馬場の駅に降りました。
駅近くのコンビニで朝食用の買い物をしたのです。
育子に言われたように朝は、食べるようにしたのでした。
コンビニの袋を片手に、そしてかばんを片手に持ち、
いつもの道をマンションめざして、歩きました。
残業が続いたせいか、足取りが少し重く感じたのでした。
いつもなら、階段を運動のためにのぼっていくのですが、
きょうはさすがに疲れたので、
エレベーターに乗って自分の部屋まで行ったのです。
いつもの小銭入れから鍵を取り出すと、ドアを開け、
入るとすぐロックをしたのです。
コンビニで買ったものを袋のままテーブルの上に置くと、
椅子に座ったのでした。
「きょうは、本当に疲れたなあー!?」
「久しぶりだなあー!?こんなに疲れたのは!」
そう独り言を言うと、すぐにベッドの部屋に行き、
そのまますぐに寝てしまったのでした。
翌朝目覚ましで起こされたのです。
「ああーいつの間にか寝てしまった!!」
と言って、大あくびをしたのでした。
「サンドイッチが買ってあったなー!?」
そう言うと、コンビニの袋から取り出し、冷蔵庫からウーロン茶を出し、
流し込んだのでした。
サンドイッチを食べ、ウーロン茶を飲み、その繰り返しで、
朝食を済ませました。
コンビニで買ってきた物をとりあえず冷蔵庫に入れたのです。
急いでシャワーを浴び、下着を取替え、
歯を磨き、ワイシャツとネクタイを替えたのでした。
髪型をを整えスーツを替え、ノートパソコンの入ったカバンを持ち、
急いで玄関を出ると、鍵を閉め足早にいつものとおりに、
階段を使って下まで降りたのでした。
一平は時計を見て、
「えー!?いつもより5分早いぞ!!」
そう言うと、ニコッとしたのでした。
いつものように少し足早に歩いたのでした。
駅に着くと、かなり空いていたのです。
電車も土曜日のせいか少し空いているようでした。
電車を降り会社に着くと、先輩がもう来ていました。
「おはようございます!」そう一平が言うと、
「おはよう!」
「なんだあ?!そのけげんそうな目は??!」
と、うれしそうに言ったのです。
「先輩!きのうホテルにでも泊まったんですか?!」
と、一平が訊くと、
「ピンポーン!」
「きのうと同じ服じゃあ!バレバレだよなあー!?」
そう言って笑ったのでした。
「カプセルホテルに泊まったんだけど、俺は1種類しかないんだと思ってたら、
何種類もあるんでびっくりしたあー!!?」
と、少し訛りのある言い方で言ったのです。
「へーえ!そうなんですかあー?!」
「俺も一度も泊まったことないから、知りませんでした!」
そう一平が言うと、
「きのう、ほんの一杯ひっかけてから、帰ろうとしたんだけどさー!?」
「なんかすごく効いちゃってさー!?」
「疲れがどっと出たんだよーなあー!」
「飲んでた客がカプセルホテルにきょうは泊まるからって言うんで!」
「その客に連れられて初めて中に入ったんだよー!」
「その人がいちばん安いカプセルで泊まるって言ったんだよ!」
「だけど俺は1000円高いやつに泊まってやった!!」
「えーい!」
と言って、親指を突き出したのです。
「先輩!酔ってませんかあー?!」と、一平が言うと、
「酔うほどに飲まなかったんだぞー!疲れて!!」
「それがさあー!?朝起きたら、
いっしょに入った飲み屋にいた客が、いないんだよ!!?」
「フロントで訊いたけど、きのうのフロントマンと、
朝のフロントマンとは違っていたんだ!」
「なんか、よくわからんなあー?!」
と、言ったのでした。
「先輩!もうそろそろ会議室に行かないと!?」
「俺!資料持って行きますから、先に行っててください!?」
と一平が言うと、
「あい、わかった!!」
と言って、先輩は会議室に向って歩いていきました。
一平はそれを聞いて、
「せんぱい!本当に疲れてるんだなー!?」
と、首をかしげながら思ったのでした。