本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをどんどん用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
じきに、
「一平ちゃん!?入るけどー!!?」
「向こう向いててねえー!?」
と育子がドアの向こうから言ったのです。
すると一平はすぐにドアと反対側を向き、
「いま、後ろ向いたからあー!?」
とうれしそうに言ったのでした。
それからふたりは、きのうとほぼ同じように、
風呂場でいちゃいちゃして過ごしたのでした。
一平は先に風呂から出ると、パジャマに着替えたのです。
そして髪の毛を乾かし、歯を磨くと台所に行き冷蔵庫を開け、
ヤッコをつまみに缶ビールをテーブルのイスに座わり、
うまそうに飲んだのでした。
育子もきのうと同じようにパジャマに着替えると、
髪の毛を乾かし、歯を磨き、顔の手入れをしたのでした。
それから台所に行き、テーブルのイスに座ったのです。
すると一平が育子に、
グラスに入れた冷えたウーロン茶を手渡したのでした。
育子はうれしそうに、
「ありがとう!!?」
と言って受け取り、一口飲んだのです。
それから、テーブルの上において置いた携帯を持つと、
育子の実家へと電話したのでした。
育子が、
「もしもしー!育子だけどー!?」
と言うと、
「そういえば!電話来た時泊まるか聞かなかったけどー!?」
「どうせ日曜日休みだから!?」
「泊まるんでしょう!??」
とすぐ、母の紀美子(きみこ)が言ったのです。
「ごめん!!?」
「わたし、日曜日は午後から出社なのー!?」
と育子が言うと、
「久しぶりに会うんだから!?」
「会社。午後からだったら、一泊していったらあー!??」
と紀美子が言ったのでした。
「うーん??!」
「ちょっと待ってえー!?」
と育子は答えると、
手で携帯の受話口を押さえ、
「”泊まってけばー!??”って!言うんだけどー!??」
「どうしようかあー!??」
と育子が一平に向かって言ったのです。
「俺はかまわないけどー!?」
「育ちゃん日曜日。午後から出だろう!??」
「育ちゃんの好きにすればいいよー!!?」
と軽い気持ちで一平が答えると、
「また!好きにすればいいって言ったあー!!??」
と少しふくれっ面をして、育子が言ったのです。
育子の顔色を見た一平は、
「そうだなあー!?」
「お母さんがせっかくそう言ってくれてるんだから!?」
「じゃあ!泊まろうかあー!!?」
と一平が言うと、
育子はうれしそうに、
「うん!!?」
と言い、手を受話口から離し、
「じゃあ!泊まるー!!?」
と紀美子に向かって言ったのでした。
「じゃあ!気をつけてねっ!!?」
と紀美子が言うと、
「はーい!!?」
とうれしそうに答えてから、
「アッ!!?」
「お母さん!?」
「忘れないうちに聞かなくっちゃーならないんだけどねえー!??」
と育子が言ったのです。
「なにー!??」
と紀美子が言うと、
「今のワンルームねえー!?」
「引っ越して一平ちゃんと暮らそうと思うんだけどー!?」
「家具とか多すぎて困るんで!?」
「そっちの家(うち)の物置に置いてくれないー!??」
と一気に育子が言ったのでした。
「だって!!?」
「そういう話は、お父さんと一平さんと会ってからでしょう!?」
「世の中。段取りってものがあるんだからねっ!!?」
「先走ってえー!?」
「そう言うところが育子の悪いくせよー!!?」
と紀美子が言ったのでした。
「ごめんなさい!」
「一平ちゃんにも同じこと言われたあー!?」
と言って、育子がシュンとなったのでした。
すると紀美子が、
「とにかくいろいろな話はこっちに来てからねっ!!」
「じゃあ!?おやすみー!!?」
と言ったのです。すぐ、
「はーい!おやすみなさーい!!?」
と言って、電話を切った育子でした。
育子はグラスのウーロン茶を飲み干すと、
テーブルの上を片付けたのです。
流しのところで洗い物をしながら、
「人形焼と虎屋の羊羹とスイーツ買って行かなくっちゃあー!!?」
と育子がうれしそうに言うと、
「おみやげ買う時間があるから!?」
「早めにここを出なきゃなあー!?」
「いつも実家へ行く時。何時頃、家出るのー??!」
と一平が言ったのでした。
「この間電話した時にお母さんが!?」
「”お昼用意しておくから、11時過ぎに来たらあー!?”って!!?」
「言ってたからねっ!!?」
「目安は、だいたい新宿駅に8時頃までに着けばいいのー!!?」
「新幹線9時のに乗ればいいから!?」
「余裕でおみやげ買える時間があるわ!!?」
と育子が言ったのです。
片付けを全部終えると、
「そうだあー!!?」
「泊まるしたくしてないから!?」
「急いでしなくちゃあー!!??」
と言って、育子はテレビの部屋へと向かったのでした。
部屋の隅に置いてあるボストンバッグを1個分横に動かすと、
それを開け、中身全部をそっくり取り出し、横に置いたのでした。そして、
「このボストンバッグが一番大きいから!?」
「着替えはこれに入れればいいわねっ!」
と育子が言ったのでした。
すると部屋に一平が入って来て、
「ほかは全部、鍵閉めてきたから!?」
「あとここだけー!!?」
と言うと窓のところに行き、
窓を閉めロックし、そしてカーテンを閉めたのでした。
これで、お。し。ま。い。
第十七章へ続く(予定?!)
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読んでくださいまして、ありがとうございました。
携帯によろしく 第十六章 以外の話 も、
読んでいただければ幸いです。m(_ _)m
ブログ へもお寄りください。(^◇^)/
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