本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをイッパイ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
一平は急いで冷蔵庫を開けると、
ウーロン茶の入ったペットボトルを開け、
コップに注いだのです。
そしてそれをテーブルの上に置いたのでした。
育子は、脱衣のところや、洗濯機の周り、
洗面所の周りを雑巾(ぞうきん)で拭き終えたのです。そして、
『それにしてもー!?』
『こんなに毛が落ちてるけどー!?」
『一平ちゃんの頭の毛、だいじょうぶかしらあー!??』
と、雑巾でふき取ったたくさんの毛髪を見ながら、
心の中で心配した育子でした。
雑巾を洗い終えると泡の石鹸で手を洗ってから、
育子は歯を磨いたのです。
そして歯を磨き終え、仕切りカーテンを閉めると、
台所にやって来たのでした。
イスを引き座ると、
「一平ちゃんありがとう!!?」
と言って、ウーロン茶を飲んだのです。そして、
「おいしいー!!」
とうれしそうに言ったのでした。
「一平ちゃん!」
「ちょっと訊いていいー??!」
と育子が言うと、
「なにー!??」
「ああー!?課長のことー??!」
と一平が言ったのです。
「ううん!?」
「それも聞きたいけどー!?」
「違うのー!?」
「頭の毛!」
と育子が言うと、
「ボサボサだろう!?」
「いつも頭洗うと!こうなっちゃうんだあー!?」
と一平が、少し笑いながら言ったのです。
「髪型のことじゃなくってえー!?」
「あのねっ!」
「いろいろなところに、いっぱい髪の毛が落ちていたからあー!?」
と育子がもじもじしながら言うと、
「ああー!?ごめん!!」
「急いで頭の毛を乾かそうとして!?」
「いつもより、力(ちから)入れてやったからだと思うけどー!?」
「結構髪の毛抜けるほうなんだあー!?」
「学生の頃からー!?」
と一平は、何気なく言ったのでした。
「そういえばお袋がよく言ってたなあー!?」
「”お父さんも抜け毛多いけどー!?”」
「”あなたも多いわねえー!?”」
「”ふたりとも髪の毛多いのにー!!??”ってねっ!!」
と笑って一平が言ったのでした。
「そうなんだあー!?」
と少し安心して言ってから、
「そういえば!」
「パソコンの机の上に、ときどきガムテープが載っていたけどー!?」
「それって!」
「髪の毛取っていたのー??!」
と、育子が言ったのです。
「うん!」
「ベッドに髪の毛あるって!育ちゃんいやだろう!?」
「そう思ってねっ!!」
と一平が、少し笑って言ったのでした。すると育子が、
「ところで!課長さんの話ってえー!??」
と言ったので、
一平はきょうあった出来事を話したのでした。
一平の話を聞き終わり、
「それは大変だったわねえー!?」
「でもよかったわねっ!」
「軽く済んでー!!?」
と育子が言ったのでした。
そして一平は時計を見て、
「もう寝よー!?」と言ったのです。
育子が、
「2回目の洗濯終わったから!?」
「干してくるねえー!?」
と言うと、
「じゃあ!?俺!」
「テーブルの上、片付けちゃうからあー!?」
と言って一平はすぐに立ち上がると、
テーブルの上に置いてある物をいっぺんに持つと、
流しに向かったのでした。
すると育子は、
「一平ちゃん!ありがとう!!?」
と言って立ち上がり、
洗濯機のところに向かったのです。
育子は、洗濯機から洗い終えた物を取り出すと、
すぐに風呂場に持って行き、それらを干したのでした。
育子が風呂場から戻ってくると、
一平が洗い物を済ませ、
台ぶきんでテーブルを拭き終えたところでした。
一平は台ぶきんを流しに持って行き、濯ぎながら、
「キッチンハイターに浸けとくー!??」
と言ったのです。
「うん!浸けるけどー!?」
「わたしやるわよー!?」
と育子が言うと、
「ついでだから!?」
と言って一平は、洗い桶に水を入れたのでした。
流しの下の開き扉を開け、
キッチンハイターを出し、キャップ1杯を注ぐと、
それを洗い桶に入れ、手でかき混ぜてから一平は、
台ぶきんを浸けたのです。
そのあとすぐに一平は、食器を洗う洗剤を手に垂らすと、
「キッチンハイターって!」
「ぬめってするし、ニオイもきついんだよなあー!?」
と言って、手をこすりながらよーく洗ったのでした。
それからタオルで手を拭き終えると、
一平は育子のほうを向いたのでした。
すぐに育子は、
「ありがとう!!」
と言うと、一平に抱きついたのです。