携帯によろしく 第十六章 (2)

「おじゃましまーす!?」
と言って育子はドアを開け、風呂場に入って来たのです。
そしてマットの上で正座すると、
ボディーシャンプーのポンプを2回押し、
液を取り出し、泡立てタオルにのせ泡立てると、
身体(からだ)を洗い始めたのでした。

それからもう一度同じように繰り返し、
育子の肌が何も見えなくなるくらいに、
身体全体を泡で覆(おお)ったのです。そして、
「一平ちゃんこっち向いてもいいわよー!?」
と育子が言ったのでした。
すると一平は、すごくうれしそうに振り向いたのでした。

「育ちゃん??!」
「そんなに泡だらけになってえー!?」
「そこまでしなくてもー!??」
と一平は少しがっかりして、そう言ったのです。

育子は一平のがっかりした様子を感じて、
「一平ちゃんに、背中洗ってもらおっかなあー??!」
と言うと、
「すぐ出て洗うからあー!!?」
と言ってニッコリしながら、バスタブから出た一平でした。

育子から泡のいっぱいついた泡立てタオルを受け取り、
「どのくらいの強さでやればいいかなあー!??」
と言うと、
「このくらいはどうかなっ?」
と言って、立ち膝をした一平は、
やさしく、
背中の上から真ん中あたりまでタオルで拭いたのです。

「もう少し力を入れてもいいわよー!?」
と育子が言うと、
育子の右肩のところに泡立てタオルをのせたのです。
すると泡でつるりとタオルが滑(すべ)ってしまったのでした。
すぐにタオルを取ろうと急いでキャッチしたのですが、
あわてたのでちょうど一平の手がスルリと、
育子の右の脇の下のあいだに入ってしまったのです。

大きな声で、
「イッ、ヤーン!?」
と育子は身をよじって思わず言ったのでした。
すると泡でコーティングしてあった育子の身体から、
泡がすべて落ちてしまったのです。

「あっ!育ちゃんのオッパイが?!!」
と一平は言うと、
すぐに両手でおっぱいを隠(かく)したのでした。
そしておっぱいを、マッサージし始めたのです。
すると、
「感じちゃうー!?」
「ここじゃ。ダメえー!!??」
と育子が言ったのでした。

「うん!そうだねっ!!?」と一平は言うと、
立ち膝をしたまま自分の身体を右にずらし、
左足を、育子の背中が一平の左の内腿(うちもも)に当たるように、
直角に立てたのでした。
そして一平は左手で育子の肩をやさしく抱き、
「ゆっくりと寄りかかるようにしてごらん!?」
と言ったのです。

育子は一平の言うとおりに、正座をしたまま、
座椅子に寄りかかるような感じで背中をゆっくり後(うしろ)に倒したのです。
すると一平の腿の内側に、育子の背中が当たったのでした。
その感触に思わずびっくりした育子は、
右手でとっさに一平のムスコをつかんだのでした。 (あじゃー!!)

すぐに育子は、
「こんなところに、こんなモノが??!」
と言ったのです。

それから一平は、そんな体勢で育子をいきなりキスしたのです。
そして左手と左足で育子の身体を支え、
右手でおっぱいをマッサージしながら、キスを続けた一平でした。

しばらくキスをしてから、一旦唇を離すと、
「一平ちゃん!」
「このままじゃあー!?」
「ふやけちゃうー!!??」
と育子が言ったのです。

「ごめん!!?」
「俺。もう出るよー!!」
と言って育子を、元の正座している体勢に戻すと、
「育ちゃん!右手離してくれるー!??」
と一平が、困ったように言ったのでした。

「ごめんなさーい!!?」
「少し太めで握りやすかったの!!?」
と言うと顔を赤くして、
育子は右手で握っている一平のムスコを、急いで手から離したのです。
それから一平は、育子の背中をちゃんと洗ったあと、
少し泡のついた自分の身体をハンドシャワーで洗い流して、
風呂から出たのでした。






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