本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをたらふく用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
一平は小百合の車を見送り、すぐに病院へ向かったのでした。
ビルの入り口から少し歩きエレベーターに乗り、
10階の病院の階で降りたのです。
受付で事情を説明すると、
育子が来るまで、医師の説明を待ってもらえることになったのでした。
一平が待合室で週刊誌を読みながら待っていると、
20分ほど遅れて育子がやって来たのでした。
「電話で事情を説明しておいた山形ですが!?」
と受付で育子が言うと、
肩を叩(たた)かれたのでした。
「育ちゃん!?」
と一平がニコニコして言うと、
すぐに育子が振り向きうれしそうに、
「ごめん!?一平ちゃん!!?」
「遅くなって!!?」と言って、合掌(がっしょう)したのでした。
受付の人がファイルを見ていたのですが、
突然、
「すいません!!?」
「6時に交代だったので、伝達がうまくできていませんでした!!?」
「ブライダルチェックだったんですねっ!?」
と、ふたりに向かって言ったのでした。
「お電話での苗字が別々だったので!!?」
「勘違いしていました!!?」
「申し訳ございませんでした!!?」
と言って、受付の女の人がお辞儀をしたのでした。
「いいんですよー!?別にー!!?」
と一平がニコニコして言うと、
「先生にはちゃんと連絡しておいてくれたんでしょうか!?」
と育子が言ったのです。すると、
「はい!おふたりがお揃(そろ)いになられた時点で!?」
「先生には連絡するよう言われています!!?」
「ソファーで少々お待ちください!!?」
と受付の女の人は答え、会釈したのでした。
それから奥へと受付の女の人が向かって、
5分ほどすると戻って来たのでした。そして、
「ではこちらへどうぞ!?」
と言って片手を差し出し、診察室のほうに歩いて行ったのでした。
一平と育子は、すぐその後(あと)をついて行ったのです。
ふたりは診察室に入るとイスがふたつ置いてあったのです。
受付の女の人が、
「すぐ先生は見えられますので、そのイスにお座りください!!?」
と言うと、診察室を出て行ったのでした。
それからじきに医師が来て、ふたりに30分ほど、
ブライダルチェックの結果の説明があったのでした。
ふたりは医師の説明を受けたあと、
診断書を受け取り、支払いを済ませたのでした。
「診断書は別料金だったのかあー!?」
「結果さえわかれば別にいらないけど!?」
と一平が言うと、
「でもあれば、ふたりいっしょに受けた証拠になるから!?」
「よかったね!!」
「ふたりとも健康だってわかってさあー!?」
と育子が、うれしそうに言ったのでした。
一平と育子は病院を出ると、エレベーターで1階まで降りたのでした。
病院の入っているビルから出てきて、
「なんか安心して腹減ったなあー!?」
「ご飯食べようかあー!?」
と一平が言ったのです。
「そうねえー!?おなかすいたねえー!?」
「じゃあー!?どこ行こうかあー!??」
と育子が言うと、
「育ちゃんの行きたいとこでいいよー!?」
「女の子の方がレストランは詳しいから!?」
と一平が言ったのでした。
「レストラン!?もったいないわよー!?」
「あした、わたしお休みだしー!?」
「一平ちゃんと行った!!?」
「高田馬場の駅近くのラーメン屋さんでいいわよー!?」
「そのあとスーパーで買い物して帰ればあー!!?」
と育子がうれしそうに言ったのでした。
「ほんとにいいのー!??」
と一平が言うと、
「うん!!?」
と育子は言うと笑ったのでした。
それからふたりは、
新宿から電車で高田馬場まで行き駅近くのラーメン店で、
30分ほど並んだのですが、夕飯を食べたのです。
ラーメン店を出ると、いつものスーパーに寄り食材を買い、
一平はいつものカバンを左手で持ち、
右手にスーパーの袋を持ったのでした。
ふたりで話をしながら、一平のマンションに向かったのです。
マンションに着くと、
ふたり並んでエレベーターに乗り、
3階で降り、一平が鍵を開け玄関に入ったのでした。
すぐ後(あと)から育子が玄関を入り、一平からスーパーの袋を受け取り、
テーブルのイスを引き、その上にスーパーの袋を置いたのです。そして、
「空気入れ替えるねっ!!?」
と言って、すぐに台所の窓を開けたのでした。