ブログ小説 雀  鍵  第二章(2)

「さっきも配牌はよかったけど!?」
「ツモがぜんぜんだめだなあー??!」
と配牌を全部持ってくると雀鍵が言ったのです。
「俺もさっきその場所で配牌はよかったけど!?」
「ツモが悪かったなあー??!」
とパゲルが言ったのでした。

「後ろで見てても、この場所はどうも配牌はいい見たいだよー!?」
「でもツモが悪すぎるなあー!??」
と雀鍵の斜め後ろで見ているヒットシンが、言ったのです。
それを聞いた雀鍵は、3巡目にダブ東(二翻)をポンしたのでした。
7巡目にツモ上がりをしたのです。
「千点オール!!」
とうれしそうに言ったのでした。

「連荘(れんちゃん)かあー!?」
と言って雀鍵は、場に百点棒を1本出したのです。
一本場が始まると3巡目に北をポンしたのでした。
6巡目にマスターが、
「雀鍵がポンしたらいいのが入ってきてよー!?」
「リーチだ!!?」
と言って牌をヨコに曲げ、千点棒を出したのです。

「なんだー!?その千点棒は!??」
と雀鍵がいうと、
「リーチ!リーチにきまってんじゃんかー!??」
「牌曲げてるしー!?」
とニコニコしながら言ったのです。

「早すぎてわかんねーやあー??!」
と言ってノンが牌を捨てると、
雀鍵が「ロン!!」と言ったのでした。
「一通(いっつう)だけだ!!?千五百!!?」
と言って、今度はノンから一気通貫(牌を食っているので一翻)
を上がったのでした。

「よかった!!?」
「長引いたら負けると思ったぜー!?」
とうれしそうに雀鍵は言ったのです。
「ちぇっ!?一発でそんな牌出すかー??!」
「リーチ棒損したあー!??」
とマスターが言ったのでした。

「どうせ切る牌だから!?」
「安くてよかった!!?」
と言ってノンは、雀鍵に点棒を渡したのでした。

「一本場だぞー!?ノン!?」
「あと3百!!?」
と言ってノンの前に手を出した雀鍵でした。
「はいよ!?おつり!!?」」
と言ってノンは千点棒を渡したのでした。

「誰かくずしてくれー!??」
と雀鍵が言うと、
「くずしてやるぞー!??」
と言ってパゲルが千点棒を受け取り、
百点棒10本を雀鍵に渡したのでした。
雀鍵はそれを受け取ると、
百点棒7本をノンに渡したのです。

「2本場かー?!」
と言って場にもう1本百点棒を出したのでした。
それからまたサイコロのスイッチを押したのです。
2本場も配牌がよかった雀鍵でした。
五巡目に撥をポンすると、9巡目に、
「マスター!?それ当たりだ!!?」
と言って雀鍵は、マスターから混一色(發(一翻)+混一色(二翻))
5800点を上がったのです。

「ばればれの混一色(ほんいつ)じゃんかー!??」
とノンが言うと、
「せっかくテンパったのによー!??」
「だめかー?!やっぱり!!?」
と言ったマスターでした。そして、
2本場の600点を足して、6400点支払ったのです。

「3本場だぞー!??」
とうれしそうに雀鍵は言うと、場に百点棒を出し、
サイコロのスイッチを押したのでした。
「雀鍵!?だんだん手がよくなってきてるねえー!??」
と後ろで見ているヒットシンが、つい言ってしまったのです。

「ヒットシン余計なこと言うなあー!??」
と言ったのですがすでに遅かったのでした。
三人が三人とも手を低くして、親落としに出たのでした。
「やっぱり、ついて来てるなあー??!」
「雀鍵の牌が1回早かったあー!??」
「平和(ぴんふ・一翻)だけだあー!??」
と言って、ノンから千点上がったのでした。

「これかあー!??」
と言って、雀鍵が自分の捨て牌を指さしたのです。
「ああー!?それ捨てたあとすぐテンパったんだあー??!」
「まあー!?とりあえずいいとするかー??!」
と言ってパゲルがノンから点棒を受け取ったのでした。

「安くてよかったー!??」
と言ってノンは、1900点(千点+3本場(900点))
パゲルに渡したのでした。
そして今度はパゲルが親になったのでした。
「雀鍵を叩きのめしてやるー!!?」
と言って、サイコロのスイッチを押したのです。
東場三局が始まったのでした。


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