ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第七話(12)

良太と瑞樹は車の後ろに回り、トランクを開けたのでした。
するとじきによっちゃんが戻って来たのです。
「お父さーん!?」
「こっちー!!?」
と大きな声でよっちゃんが呼んだのでした。
店から、体格のいい前掛けを垂らした男の人が出て来たのです。

「義人(よしと)が投げ方を教えてもらったそうで!!?」
「わたしが仕事が忙しくてこの子をかまってやれないので!!?」
「ありがとうございます!!?」
とニコニコしながらよっちゃんのお父さんが、
会釈し言ったのでした。
「キャッチボールしていたんですよー!??公園で!」
「そしたら偶然!?よっちゃんといっちゃんに会ったんです!。」
と良太が言ったのです。

「ちょうど夕飯をどこで食べようかなあー??!」
「そう思ってどこかお店を教えてもらおうと訊いたら?!」
「よっちゃんちが、お店をやっていると言ったんで!!?」
「案内してもらったんです!!?」
と良太が言うと、
「そうですかあー??!」
「とにかく店の中へどうぞ!!?」
とよっちゃんのお父さんが言ったのでした。

「義人!二階の華(はな)の間にお通しして!!?」
とよっちゃんのお父さんが言ったのでした。
「はーい!!?」
と大きな声でうれしそうに答えたよっちゃんは、
「こっちこっち!!?」
と瑞樹の手を引っ張ったのでした。

すぐに良太は、よっちゃんのバットとグラブを持つと、
トランクを閉め、瑞樹の後(あと)に続いたのでした。
ふたりは、よっちゃんの案内で二階に上がったのです。
そこは個室になっていたのでした。

「なんか高そうだなあー??!」
と良太はつい言ってしまったのです。すると、
「だいじょうぶだよー!??」
「うちはリーズナブルだからさあー!??」
と、よっちゃんがニコニコしながら言ったのでした。

「そうかあー!?よかった!!?」
と本当に安心したように言うと、
「ところでよっちゃん!?」
「メニューあるかなあー??!」
と言った良太でした。

「うん!ちょっと待っててえー!??」
と言ってからすぐ、
「それありがとう!!?」
「部屋に置いてくるよー!!?」
とよっちゃんが言ったのです。
すぐに良太は、バットとグラブを
よっちゃんに手渡したのでした。

「じゃあー!?座って待っててー!??」
と言うとよっちゃんは、
バットとグラブを持って、華の間から出て行ったのでした。
良太と瑞樹はイスに座らずに、
部屋の中の絵や彫刻などを見ていたのです。

よっちゃんが出て行ってしばらくすると、
チャイナドレスを着た女の人が、
お水とお絞りとメニューを持って来たのです。
「すいません!?」
「義人が投げ方を教わったそうで!!?」
と言って、お辞儀をしたのでした。

「よっちゃんのお母さんですか?!」
と良太が言うと、
「はい!そうです!?」
と言い、ニコニコしながら答えたのです。
そして、お水とお絞りを出すと、
メニューをふたりに手渡したのでした。

「このコースはフカヒレも注文できるのですか?!」
と瑞樹はメニューをすぐ開け見ると、
そう訊いたのです。
「うちはバイキングでも、注文してから作りますので!!?」
「早めにご注文いただければと思います!!?」
と奥さんが答えたのでした。

メニューの下のほうに、
全コースに120分の飲み放題がつきます。
お値段は全てお一人様の税込金額です。
コースメニューは全て四名様よりご注文を承ります。
と書いてあったので瑞樹が、すぐに訊いたのです。

「あのー?!」
「コースメニューは全て四名様よりご注文を承ります。」
「って書いてあるんですけどー??!」
と言うと、
「おふたりは義人のお客様ですから!?」
「だいじょうぶですよ!!?」
と奥さんが、ニコニコしながらそう言ったのでした。

「りょうたー!?どのコースにするー??!」
と瑞樹が言うと、
「お前に任せるよー!??」
と良太は答えたのでした。そして、
「すいません!!?」
「トイレはどこですか?!」
と訊いたのです。


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