ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第六話(13)

雪はだいぶ積もっていたのですが、
道路の車が通るところはほとんど雪はなく、水でした。
積もった雪は道路の中央と右端と左端にあったのです。
国道をしばらく走ると雪はやんだのでした。
ワイパーを止め少し走ると、
対向車の前に猫が急に飛び出してきたのです。

猫をよけようと対向車は中央にハンドルを切ったのでした。
積もっていた雪を舞い上がらせて、
良太の車のフロントガラスが雪で真っ白になったのです。
急に何も見えなくなった良太が、急ブレーキを踏むと、
車は滑って、斜め左に突っ込んでいったのです。

そこにはちょうど壊れたブロック塀があり、
ブロック塀の補強のための鉄筋が錆びて突き出ていたのです。
それにタイヤが刺さってしまったので、
「パーン!!」という、大きな音がしたのでした。
良太は急いでワイパーのスイッチを入れたのです。

「ぶつかったかあー!!??」
と良太は、大きな声を上げたのでした。
そしてすぐにハザードランプのスイッチを入れたのです。
「ケガないかあー!!??」
とまた大きな声で良太が言うと、
「だいじょうぶだよー!!?」
と瑞樹が言い、
「わたしもだいじょうぶ!!?」
と慶子も答えたのでした。

「お前たちはここにいろ!!」
「周いっしょに来てくれー!?」
と良太が言うと、
「うん!!?」
と大きな声で周が言ったのでした。

良太と周は後ろから車が来ていたので、
「よし!今だ!!」
と言う良太の声で、いっしょにドアを開け、車の外に出たのでした。

「パンクかあー!??」
「ブロック塀の破片でバンパーが傷になってるけど!!?」
「意外とたいしたことなかったなあー!??」
と少し安心した顔で良太が言ったのでした。
「どっちにしてもこのブロックをどかさなきゃなあー!??」
「良太パンクの直し方知ってるのか??!」
と周が言ったのです。

「教習所で習ったから!?」
「できると思うけど!??」
と、少し不安げに言った良太でした。
ふたりは手袋をして、刺さってる鉄筋をタイヤから抜き、
タイヤの周りのブロックの破片を片づけたのです。

良太は、助手席のウインドガラスをノックすると、
瑞樹がドアを開けたのです。
「ダッシュボードの中に入ってる!?」
「”取り説(とりせつ)”をかしてくれるかー!??」
と瑞樹に向って言ったのでした。

瑞樹はダッシュボードを開け本を出すと、
「これ!??」
と言って表紙を良太に見せたのです。
「サンキュー!!?」
と良太は言うと、それを受け取ったのでした。そして、
「窓閉めていいぞー!??」
と言ったのです。
するとすぐに瑞樹は、窓を閉めたのでした。

良太と周はいっしょに取り説(取り扱い説明書)を見たのです。
「この車は前輪駆動(ぜんりんくどう)だから!?」
「後ろのタイヤをこっちに持って来て、付けなくちゃあー!??」
と良太が言うと、
「先にタイヤ交換の支度(したく)をしてから!?」
「ふたりには外に出てもらうしかないなー?!!」
と周が言ったのでした。

そしてふたりは取り説を見ながら、タイヤ交換の支度をしたのです。
周はトランクから三角表示板を出し、組み立てると、
追突防止のために、10mほど後ろに置いたのでした。
支度が終わると、瑞樹と慶子には外に出てもらい、
エンジンを止めたのです。

車の外に出た瑞樹と慶子は、
トランクに置いてあったバッグからコートを取り出し、それを着たのでした。
良太は、近くの空き地から板切れを拾って来て、
左前のほうの、ジャッキをかける近くにブロックの破片を入れ、
その上に板切れを置いたのです。

それからふたりは、
先に運転席側後ろのタイヤとスペヤタイヤと交換し、
はずした後ろのタイヤを、前のパンクしたタイヤと交換したのです。
初めての経験だったので、
二人がかりで交換が終わるまで、1時間ほどかかってしまったのでした。
片付けがすべて終わるころに、また雪が降ってきたのです。

「やっと終わったなあー?!!」
「周!ありがとう!!?」
と良太が言うと、
「いい経験をしたよー!?ジャッキなんて使ったことなかったから!!?」
とうれしそうに周が言ったのです。
それから四人は車に乗り込み、車はまた走り出したのでした。

国道138号線から山中湖インターチェンジに向かい、
そこから東富士五湖道路に入ったのです。
雪は降っていましたがチェーン規制はなく、
須走インターチェンジで降り、また国道138号線に入り、
そしてしばらく走ると、御殿場インターチェンジから東名に入ったのでした。

「りょうたー!?疲れたあー??!」
と瑞樹が言うと、
「少しなあー??!」
と、少し安心したように良太は答えたのです。
「お風呂寄ってくかー??!」
と良太が言うと、
「やめよー!?きょうは!!?」
と慶子が言ったのです。

「そうだなあー!?やめよー!?」
「トイレ休憩だけにしよー!??」
と周が言うと、
「だねー!??変に疲れたよー!??」
「でもよかったあー!?ケガしなくてさー!??」
と瑞樹がうれしそうに言ったのでした。

足柄サービスエリアにトイレ休憩だけに寄り、
自販機で飲み物を買うとすぐに出発したのでした。
途中、海老名から横浜まで渋滞したのですが、
事故もなく東名を降り、それぞれの家に無事着いたのでした。
めでたし。めでたし。

これで、お。し。ま。い。

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