ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第六話(2)

「けいこー!?あたしー!!?」
「もうすぐ着くからアパートの前で待っててー!??」
「うるさいヤツがいるからさー!??」
「うん!じゃあーねー!??」
と言って携帯を切った瑞樹でした。

「なんだよー!?うるさいヤツって!??」
と良太が言うと、
「聞こえたー??!」
「耳いいんだねえー!!?」
と瑞樹がうれしそうに言ったのです。

「あのなあー!?言っとくけど!!?」
「隣でしゃべってたら、誰だって聞こえるよー!??」
「それでなくたって!?お前は声がでかいんだからっ!!?」
と笑いながら良太は言ったのでした。

すぐに慶子が住んでいるアパートが見えたのでした。
アパートの前で慶子が待っていたのです。
慶子の前に車が横付けすると、
瑞樹が助手席の窓を開け、
「ちょうどタイミングよかったみたいねっ!」
とうれしそうに言ったのでした。

「うん!?ちょうどよかった!!?」
「良太!?頼むね!!?」
と言って、
慶子が後ろのドアを開けて乗り込もうとした時に、
「慶子と瑞樹と換われよー!??」
と良太が言ったのです。

「なんでー??!」
と瑞樹が言うと、
「だって慶子はせっかく埋め込んであるシートベルトの金具を出して!!?」
「シートベルトするんじゃー!??」
「助手席のシートベルトをしろよー!!??」
「瑞樹は後ろに乗ったらシートベルトしないもんなあー!??」
と良太が言ったのでした。

「わかったわよー!??」
「みずきー!?換わろー!??」
と慶子が言ったのです。
「うん!?しょうがないねっ!!?」
と瑞樹は言うと、
シートベルトをはずしドアを開け、車から降りたのでした。

慶子が助手席に乗り込みドアを閉め、窓を閉めシートベルトをし、
瑞樹は後ろのドアを開け、後ろのシートに座り、
ドアを閉めたのでした。
「東急でお買い物かあー?!!」
「さあー!?出発するかー!??」
とごきげんになった良太は、そう言ったのです。

「なに言ってんのよー!??」
「東急で買い物はしないよー?!」
と慶子が言ったのです。
「だってよー!?」
「瑞樹が!?”東急本店の地下駐車場知ってるよねえー!??”」
「って言うからよー!??」
と良太が不思議そうに言ったのでした。

「車は東急本店の地下駐車場にとめんの!!?」
「買い物は渋谷の109(まるきゅう)に決まってんじゃんかー!!??」
と瑞樹が言ったのです。
「109ってさあー!??」
「メンズは扱ってないのかあー??!」
と良太が言うと、
「うん!?見たことないよー!??」
「たぶんないんじゃあーないのかなあー??!」
と慶子が答えたのでした。

「なんだあー!??それじゃー!??」
「俺はお前たちが買い物してるあいだ!!?」
「どうしてればいいんだあー!??」
と良太が言ったのです。
「買った荷物を持ってくれればいいんだよー!!??」
と笑いながら瑞樹が言ったのでした。

「なんだあー!?荷物運(にもつはこ)びかー??!」
「じゃー着いたら!?先にすぐ飯を食おうぜー!!?」
と言った良太でした。
玉川通りを抜け渋谷の東急本店の地下駐車場に着いたのが、
11時半を過ぎていました。
急いで三人は109に向ったのです。

「こんなとこ来たことねえーよー!??」
「男なんていねえーじゃんかよー??!」
「とりあえず一番上まで行くのかあー??!」
「エレベーターはどこだあー!??」
と良太が言うと、
「エレベーターは1階と2階はないよおー!!?」
と瑞樹が言ったのです。

「うそー!!??」
「ほんとかよー??!!」
「なんでだよー??!」
と良太が言うと、
「うるさいなあー!!??」
「黙ってついてきなっ!!?」
と慶子が言ったのでした。

「はーい!!?」
と言ってふたりの後(あと)を、
金魚の糞(ふん)のようについて行った良太でした。
エスカレーターで7階まで行きお店に入ったのです。
それはパスタの店でした。


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