ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(14)

沼津インターを出て、
緩やかな下り坂を進んでいくと、
国道246バイパスの道に入るところの信号の上に、
新しく道路ができていたのです。
その信号が赤で、車は止まったのです。

「去年来た時こんな道路なかったよなあー!??」
と言って良太が、ナビもいっしょに見て言ったのです。
すると瑞樹が、
「なかったよー!!」と言い、
「アッ!ホントだあー!?」
と慶子がその道路を見て言うと周が、
「確かになかったけどー!?」
「ナビはどうなってるんだあー?りょうたあー!?」
と言ったのでした。

「ナビには載ってないよー!?」
「まだ去年のバージョンだしー!?」
「ナビを更新するには更新料かかるしさあー!?」
「更新は6月だから!!?」
と良太が言ったのです。

「どこにつながってるのかなあー!??」
と瑞樹が道路の先を目で追って言ったのでした。
すると信号が変わったのです。
良太はすぐにアクセルを吹かし、発進したのでした。

良太以外の三人は道路の下を通り抜けると、一斉に後ろを振り向き、
西の方向に伸びている道路を目で追ったのです。
しかしよく見えず、先がどうなっているのかわからなかったのでした。

しばらく走ると、新幹線の下をくぐり、
そこを抜けるとじきに、国道1号線バイパスの下をくぐり抜け、
上石田の交差点で止まり、右折レーンに入ったのでした。

「あれえー!??」
「ここに”サークルK”あるけどー!?」
「前に通ったときあったあー!??」
と瑞樹が言ったのです。すると、
「なかったあー!」「たぶん??!」
と慶子が言うと、
「なかったよー!」
「ナビに載ってないから!?」
「1年来ないと変わっちゃうんだよなあー!?」
と、良太がナビを見て言ったのでした。

信号が変わると車は右折したのです。
道なりにまっすぐ走って行くと、
「こんな所にラーメン屋なかったよねえー!?」
と瑞樹が言ったのです。
「ほんとだあー!?」
と慶子が言うと、
「ナビに出ていないから、きっと新しくできたんだなっ!」
と良太がまたナビを見て言ったのでした。

しばらく走ると、
「この信号を左折かあー!?」
と良太は言うと、左の車線に入って止まったのです。

「ねえ!ねえー!?」
「ここってさあー!??」
「ジョナサンだったあー!??」
と瑞樹は言うとナビを見たのです。
すると、”すかいらーく”になっていたのでした。

「やっぱりそうだよねえー!?」
「”すかいらーく”だと思ったよー!?」
と瑞樹がうれしそうに言うと、
「みずきー!お前さあー!?」
「ジョナサンじゃないのはわかったけど!!?」
「どのファミレスだったか出てこなかったんじゃないのかー!??」
とニヤニヤしながら良太が言ったのです。

「うるさいなあー!?」
「違っているのがわかったからいいじゃんかあー!?」
と瑞樹が言うと、
「人の揚げ足ばかり取ってえー!?」
「良太だっておかしいと思ったけど!?」
「ファミレスの名前出てこなかったんじゃないのー!??」
と慶子が言ったのでした。

「ばれたかあー!?」
と言って笑ってごまかした良太でした。
すぐ周も、
「俺も違うと思ったんだけどー!?」
「ファミレスっていっぱいあるし!」
「それがなんだかわからなかったよー!?」
と言ったのです。

「じゃあー!」
「みんな”変だなー?”と思ったんだあー!?」
と良太が言うと、みんなで大笑いしたのでした。
じきに信号が変わり、左折したのです。
道なりにまっすぐ走って行くと、
狩野川の橋を渡ったのです。
渡り終えるとすぐの信号で止まったのでした。

「あっ!」
「沼津市役所だあー!!?」
「前に来たときの帰り!?」
「良太が道間違えてこの交差点に出てきたんだよねえー!?」
「ナビのおかげでさあー!?」
と瑞樹が言ったのです。

「くだらないことよく覚えてやがんなあー!??」
と良太が言うと、
「みんな覚えてるよー!!」
と慶子が言い、
「忘れるわけないだろう!!」
と周が、笑をこらえて言ったのでした。

そして信号が変わると、車は順調に走って行ったのでした。
20分ほど走ると、
トンネルをくぐり抜けると信号が赤で、
車は左の車線に入ったのでした。
「この前来たときは海岸線を走って行ったけど!?」
「きょうは修善寺道路を通って行こうと思うんだあー!?」
と良太が言ったのです。

車は左折すると、
伊豆中央道から修善寺道路につながっている道に入り、
修善寺道路を通り、船原交差点を右折し、
国道136号線に入ると、上り坂を走って行ったのでした。
そして土肥峠を越えると、今度は下り坂になり、
道なりに下って行くと、土肥に出たのです。






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