ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(15)

信号待ちしていると、
「土(つち)に、肥料の肥(ひ)って書いて!?」
「”とい”って読むんだねえー!?」
と瑞樹が言うと、
「いつもそう思うんだけどおー!?」
「土地の名前は難しいよなあー!?」
と周が言ったのでした。

「もう近いんだろう!??」
と周が言うと、
「ああー!」
「混んでなきゃ!?」
「15分ぐらいで着くと思うけどー!?」
と、ナビを見て良太が言ったのです。

「土肥金山、寄って行くかあー!??」
と良太が言うと、
「なにそれ??!」
「今でも採れてるのー!??」
と瑞樹が言ったのでした。

「今はもう採ってないみたいだけどー!?」
「砂金採りが体験できるみたいだよ!」
「小学生の頃寄ったことあるけどー!?」
「よく憶えてない!」
と周が笑いながら言ったのです。

「とにかく寄ってみてから決めようぜえー!?」
と良太が言うと、
「そうだなっ!」「そうねっ!」「うん!」
と、ほかの三人がそれぞれ言ったのでした。
そして信号が変わると、車は左折したのです。

すぐに小さな橋を渡ると、
右側にそんなに大きくない公園があったのでした。

「あれっ!」
「時計だよー!!?」
「”SITIZEN(シチズン)”、”といおんせん”って書いてあるー!!?」
と瑞樹が言ったので、
みんなが一斉に公園のほうを見たのでした。

「きれいな花が植わっていて!?」
「きれいだねえー!?」
と慶子が言うと、
「うん!」
「きれいだねえー!?」
「結構大きいよー!?」
「どのくらいあるのかなあー!??」
と瑞樹が言ったのです。

すぐに良太は左のウインカーを出し止まると、
ハザードランプのスイッチを押したのでした。
四人はしばらくの間、その花時計を見ていたのでした。

「なんかいいねえー!?こういうのって!!?」
と慶子が言うと、
「夜になるとライトアップされるのかなあー!??」
「きっときれいだよねえー!?」
と瑞樹が言ったのです。

「いつまで見ていても切りがないから!?」
「もう行くよー!?」
と良太が言うと、
「うん!」
「しょうがないねえー!?」
と瑞樹が言い、
「そうだねっ!」
と慶子が言ったのでした。

少し走ると、すぐに土肥金山の駐車場に着いたのです。
駐車場から大きな鯉や金魚がいっぱいいる池を通り抜けると、
土肥金山砂金館に入ったのでした。
それから四人は入場料を払い、関所風の門を通り抜け3分ほど歩くと、
土肥金山と書いてある坑道の入り口に入ったのです。

江戸時代の採掘の様子が、人形を使って表示されていたのです。
本物の金鉱石や金塊も展示されていました。
売店を通ると、その先では砂金採りの体験をすることができたのです。
四人は少ししか採れませんでしたが、
自分が採った砂金を小さなプラスチックの容器に入れてもらい、
おみやげとして持ってきたのでした。

「楽しかったねえー!?」
と瑞樹がニコニコして言うと、
「うん!」
「何度もやるってモンじゃないけどさあー!?」
「おもしろかった!!」
とうれしそうに良太が言ったのです。
そして周も慶子も同じように、
「おもしろかった!」「いい体験したねっ!」
と言ったのでした。

おみやげがいっぱい売っていたので、
試食などをしながら、
四人はそれぞれおみやげを買ったのです。
そして少し早めの昼食をそこで食べたのでした。

昼食を済ませると、恋人岬に向かったのです。
国道136号線から海よりに少し入ると、
恋人岬ステラハウスがあり、前が駐車場になっていたのでした。
四人は駐車場に車を停めると、
岬まで続いている歩道を歩いて行ったのです。

そして四人は途中、金の鐘がある場所に寄ってから、
愛の鐘がある展望台まで歩いて行ったのでした。
「愛の鐘を3回鳴らすと、
ふたりは幸せになれるんだあー!」
と、説明を読んで瑞樹がうれしそうに言ったのです。

良太と瑞樹、周と慶子でカップルになり、
愛の鐘を鳴らしたのでした。
しばらく海を眺めてから、
恋人岬ステラハウスに寄り、
ソフトクリームを食べ、
オリジナルグッズやおみやげを買ったのでした。
そこで1時間ほどを過ごしたのです。

「もうそろそろ行かないとー!?」
と良太が言ったのです。すると、
「ごめんなあー!みんなあー!?」
「家庭教師があるんで、ゆっくりできなくてさあー!!?」
と周が言うと、
「しょうがないよー!?」
「わたしたちと違って、学生だから周は!?」
と慶子が言ったのでした。

「そうだよー!?」
「もうそろそろ行こう!!?」
と瑞樹が言うと、
「じゃあー!トイレ寄ってから行くかあー!??」
と言うと、良太は周に自分が買った物とキーを渡し、
トイレに向かって歩いて行ったのでした。

良太がトイレから戻ると、すぐに駐車場を出発したのです。
来た道をそのまま戻り、東名は渋滞もあまりなく、
夕方の6時には無事に周の家に着いたのです。
そして、そのあと慶子を送り、瑞樹を送り、
良太が自分の家に戻ったのは7時少し前でした。

「ただいまあー!」
「腹減ったー!!?」
と言って良太は玄関を開けたのでした。とさ!

これで、お。し。ま。い。

*********************************

読んでくださいまして、ありがとうございました。
ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話 以外の話 も、
読んでいただければ幸いです。m(_ _)m
ブログ へもお寄りください。(^◇^)/ 

 

*********************************






▲Top