ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(13)

四人はレストランがあるほうの入り口から入ったのですが、
朝早いのでまだ店は閉まっていたのです。
そして24時間営業している、
セルフサービスのコーナーのところに向かったのでした。

「何か食べる?!」
と良太が言うと、
「朝食べてきたから俺はいらないよー!?」
「慶子と瑞樹は??!」
と周が言ったのです。

「いらないー!」「あたしもー!」
と慶子と瑞樹がすぐ言ったのでした。
すると、
「ソフトもアイスのとこもまだ開いてないから!?」
「開いてんのー!?」
「ここと、おみやげコーナーかあー!!?」
と瑞樹ががっかりしてそう言ったのでした。

今来た路(みち)を四人は戻り、
自販機のところで、それぞれ好きな飲み物を買い、
四人は車に戻り、シートベルトをしたのでした。

「シートベルトはしたなあー!?」
「じゃあー!?しゅっぱーつ!!」
と言うと良太はサイドブレーキを離し、
アクセルをゆっくり踏み込み、徐行運転でゆっくり車を走らせたのです。
途中大型車の駐車場のところで、
団体客がバスから降りて、道路を横切るところに出くわしたのでした。
手前で停車し、通り過ぎるまで待ったのです。

「ちょうどタイミング悪かったねえー!?」
と瑞樹が言うと、
「チェッ!!」
「まっすぐ行かないで右折すればよかった!!?」
と良太が、前を横切る団体客を見ながら言ったのでした。
そして全員が通り過ぎたのを確認すると、
徐々にスピードを上げ、海老名SAを出たのです。

本線に入ると、いっきにスピードを上げ、
3車線ある一番右側に入ったのです。
「よーし!絶好調!!」
と良太が言ったとたんに、
後から猛スピードで迫って来る車に、パッシングされたのでした。
良太はしかたなく、
左にウインカーを出し、真ん中の車線に移動したのでした。

「良太どうしたのー!??」
と瑞樹が言うとすぐ、
あっという間に黒い車が抜き去って行ったのでした。

「今のなんていうくるまー!??」
と瑞樹が良太に訊くと、
「たぶん!?」
「フェアレディ Z(ぜっと) !!」
「かっこいいなあー!!?」
と言ったのでした。

「ふーん??!」
「どこの国の車?」
と瑞樹が言うと、
「インド!!」
と良太が言ったのでした。すると周が思わず、
「えっ??!」
と言ったのでした。

「インドでも、あんな速い車作ってるんだあー!??」
と瑞樹が言うと、
「”フェアレディ Z”ってえー!?」
「日本車だろう!??」
「なあー?りょうたあー!?」
と周が言ったのです。
「ばれたかあー!?」
と言うと、笑ってごまかした良太でした。

「みんなにまた馬鹿にされるのがいやだったんだよねえー!?」
「外車に抜かれるのならともかく!?」
「坂道でなく、平らな路(みち)でさあー!?」
と、うれしそうに慶子が言ったのでした。すると、
「無理しないで!」
「真ん中の車線、走りなよー!!?」
と瑞樹が言ったのです。するとすぐ、
またあっという間に抜き去って行った車があったのでした。

四人を乗せた車は、厚木インターチェンジを過ぎ、
大井松田も過ぎると、上り坂を登って行き、
じきに、北と南のルートの分かれ道に来たのでした。

「どっちのルートに行くー!??」
「もし足柄SAでトイレ寄るなら南ルート行くけどおー!?」
と良太が言うと、
「じゃあー!?」
「とりあえず南ルート行ってえー!?」
と慶子が言ったのです。すぐに良太が、
「わかったー!?」
と言うと、南ルートに入ったのでした。

しばらく走ると、
トラックが前を走っていたので、みんな一斉に、
「抜かせー!!!」
と言ったのです。すると良太が、
「よっしゃー!!」
と言ってアクセルを目いっぱい踏み込み、
トラックを抜かしたのでした。
するとみんなで手を叩いて、大喜びしたのでした。

ふたつのルートの合流点を過ぎると、
すぐに足柄SAで、車はSAに入ったのです。
24時営業のコンビニは開いていたのですが、
瑞樹が目的のロッテリアはまだ開いていませんでした。
慶子がトイレを済ませると、
すぐに車は足柄SAを出発したのです。
順調に車は進み沼津インターで降りたのでした。






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