ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(6)

「それにしても遅い夕飯だなあー!??」
「何してたんだろう?」
「まっいいかあー!あした聞けばー!?」
と携帯をポケットにしまいながら、良太は言ったのでした。

自分の部屋のテレビをつけ、
WBCの中継を最後まで見終わるとテレビを消し、
布団を敷き、しばらく車の雑誌を見ていたのですが、
眠くなったので灯りを消し、すぐに眠りについた良太でした。

翌朝。
良太は目覚ましで起きると、布団をたたみ、それを押入れにしまうと、
来ていたジャージを脱ぎ、着替えを済ませたのです。
それから階段を下り、洗面所で顔を洗い歯を磨きを済ませ、
台所に行ったのです。

「おはよう!!」
と良太が言うと、
「おはよー!!」「おはよー!!」
と、玄太と玲子がほぼ同時に言ったのです。
それから良太は朝食を済ませると、
トイレに寄り、用をたしたのでした。

トイレから出ると、
「あー!すっきりした!!」
と良太が言ったのです。
すると玲子が、
「きょう瑞樹ちゃん。6時半頃来るって言ってたよねえー!?」
と言うと、
「うん!」
「それまでに、夕飯のしたく済ませておいてくれよなあー!?」
「会社の帰りに、駅に直接迎えに行くから!?」
と良太が言ったのでした。

「わかったよー!?」
と玲子が答えると、
「じゃー!」
「いってきまーっす!!」
と大きな声で良太は言い、
靴を履き終えると、玄関を出て歩いて駐車場に向ったのでした。

駐車場に着き、車に乗り込みエンジンを掛けると、
シートベルトをし、しばらく暖機運転をし、
車の中が温まるのを待ったのです。
「さあー!行くかあー!!?」
と言って左右を確かめ道路に出ると、
いつもの道を会社に向かって走ったのでした。

ほぼいつもの時間に会社に着いたのでした。
タイムカードを打ち、きょう1日の仕事が始まったのです。
事故もなく無事1日の仕事を終え更衣室に行くと、
「りょうたあー!?」
「ロト。どうだったあー!??」
と先輩が言ったのです。

「ダメでしたあー!?」
「3口は2個数字が合ってたんですけどー!?」
「3個はなかったです。なかなか難しいもんですねえー!?」
と良太が言うと、
「選んだ12個の数字に3個当たり数字が入ってたけどなあー!?」
「うまく組み合わせないと!5等当てることはできないから!?」
「俺みたいにはー!!?」
と先輩は言うと、うれしそうに笑ったのでした。

「当たったんですかあー!??」
と良太が言うと、
「5等の千円1本だけだったけどなっ!」
「4等ならうれしいけどー!?」
「だからトントンだっ!!」
と先輩が言ったのです。

するともうひとりの先輩が、
「俺も5等1本当たったけど!」
「二千円買ったから!?」
「千円損したあー!!?」
と笑って言ったのでした。

「そうですかあー!?」
「きょう用があるんで!」
「お先に失礼しまーす!!」
と言うと、着替えを済ませた良太は、
駐車場に向ったのでした。

駐車場に着き車に乗り込むと、すぐ瑞樹に電話したのです。
「もしもしー!?」
と良太が言うと、
「良太なにー!??」
「さっき会社出たところー!?」
「もうじき駅に着くよー!」
と瑞樹が言ったのです。

「6時頃には駅に着けると思うからー!?」
「一般の車が送迎するとこにいてくれよー!?」
と良太が言うと、
「わかったあー!」
「サンキュー!!?」
「もう駅だから、これから電車に乗るよー!」
「6時少し前には着くと思うから!?」
「じゃあー!切るねえー!?」
と言うと瑞樹は、すぐ携帯を切ったのでした。

「わかったあー!!?」
と良太は答えると、同じように携帯を切ったのです。
携帯をポケットにしまい、シートベルトをすると、
エンジンをかけ、すぐに車を発進させた良太でした。

金曜日だけにいつもよりだいぶ混んでいましたが、
6時ちょっと過ぎに駅に着いた良太でした。
しかし送迎の車が多く、駐車スペースが空く順番を待っていたのです。
するとすぐ瑞樹が良太の車を見つけ、走って来たのでした。
そして助手席に乗り込むと、すぐにシートベルトをしたのです。

「きょうは金曜日だから結構混んでいたから!?」
「でもやっぱり瑞樹だなあー!?」
「俺の車がすぐわかるなんて!」
と良太が言うと、
「何度も乗ってるからねっ!」
「良太の車だけは、遠くからでもわかるよー!!?」
と、うれしそうに瑞樹が言ったのでした。

「ちょっとミスドに寄ってってよー!?」
「おばさんにおみやげ買って行くんだからあー!?」
と瑞樹が言うと、
「俺にはー!??」
とすぐに良太が言ったのです。

「おじさん甘いもの好きじゃないんだよねえー!?」
「カリーパンか肉まんどっちが好きかなあー!??」
と瑞樹が言ったので、
「どっちかって言えば、肉まんかなあー!??」
「俺もー!!?」
と良太がうれしそうに言ったのでした。

「わかったあー!!?」
と瑞樹が言うと、じきに車はミスドの店の前に着いたのです。
すぐに瑞樹はシートベルトをはずし、
車から降りると、店に入って行ったのでした。
良太はすぐ、ハザードランプのスイッチを入れたのです。






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