ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(5)

「7(なな)」
「当せん金には所得税がかかりません」
「発売」
「全国都道府県及び全指定都市」
「受託(じゅたく)」
「みずほ銀行」
「これで終わり!!」
と良太が言ったのでした。

「当せん金に所得税がかからないなら!?」
「わたしも今度買ってみようかなあー!??」
と玲子が言うと、
「どうせお袋じゃあー!?」
「200円しか買わないだろう??!」
と良太が言ったのです。

「一口200円だからいいじゃん!」
と玲子が言うと、
「はい!問題はありません!!?」
と面倒くさそうに、良太は言ったのでした。

「さーてとおー!?」
「風呂でも入るかなー!?」
「どうせオヤジは、WBC見てるんだから!?」
と良太が言うと、
「おおー!」
「入っちゃえ、入っちゃえー!!?」
「俺は野球終わったら入るから!」
と、玄太が言ったのです。

それから良太は居間を出て、
着替えを自分の部屋から持ってくると、風呂に入ったのでした。
風呂から出ると、
「おふくろー!出たよー!!」
と居間のドアを開け言ったのです。

「わかったあー!」
と玲子は答えると、
「じゃあー!お父さん先に入っちゃうから!?」
と玄太に向かって言い、
コタツから出て立ち上がったのでした。
そして夫婦の部屋に着替えを取りに行ったのでした。

良太は階段を上がり自分の部屋に入ると、
携帯を取り出し、瑞樹(みずき)に連絡を入れたのです。

「みずきー!?俺!」
と良太が言うと、
「だれ!??」
と瑞樹が言ったのでした。すると、
「岩田 良太(いわた りょうた)といいますが!?」
と良太が言ったのです。すぐに、
「嘘(うそ)だピョーん!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「遊んでんじゃねえよー!?」
「そんなことよかさあー!?」
「あした打ち合わせに来るのかあー??!」
と良太が言うと、
「うん!ちょっとまってえー!?」
と瑞樹が言ったのです。それから少し間をおいて、
「わたしー!」
「りょうた!今、家(うち)!??」
と、瑞樹とは違う声で言ったのでした。

「誰だあー!??」
「慶子(けいこ)みたいな声だけどー??!」
と良太が言うと、
「ピンポーン!!」
と、慶子が言ったのでした。

「なんだお前たち?」
「どこにいるんだよー!??」
と良太が言うと、
「ミスド!!」
「夕飯食べ終わったとこー!」
「替わるねえー!?」
と慶子が言ったのでした。

「もしもしー!?」
と瑞樹が言うと、
「飲茶セット食ったのかあー!??」
と良太が言ったのです。すると、
「そうだよー!」
「今これからデザート!!」
「いいでしょー!!?」
と瑞樹がうれしそうに言ったのでした。

「良太来るー!??」
と慶子が言ったのです。すると、
「ばーかっ!」
「そんな手に乗るかってんだよー!!?」
と良太が言ったのです。すると小さな声で、
「ちぇっ!」
と言う、瑞樹の声が聞こえた良太でした。

「みずきー!」
「また太るぞー!!?」
と良太が言うと、
「これでやめるよー!?」
「大きなお世話!」
と瑞樹が言ったのです。すると良太は、
「あした6時半頃なあー!」
「お袋には言ってあるからさあー!?」
「”夕飯の支度して待ってるから”って言ってたから!!?」
と言ったのでした。

「わかったあー!」
「じゃあねえー!?」
「バイバイ!!」
と瑞樹が言うと、すぐ携帯が切れたのでした。






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