ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(4)

良太は部屋に入ると灯りをつけ、
机のところに行くとイスを引き座り、
ノートパソコンを開け、インターネットにつなげたのです。

ブラウザ(Internet Explorer 6)が表示されると、
さっき消す前に、”お気に入り”に追加していた、
『宝くじドリームステーション』
をクリックしたのでした。

「今度はどうかなあー!??」
と言い、すぐ表示されると、
そこには、
『2009年3月5日抽せん会
第435回ロト6 第2546回ナンバーズ』
の上に、
『現在録画配信中』
と表示されていたのでした。

表示の下には、
『最新のダイジェスト版』と書いてあり、
『こちらは抽せん会の短縮版です。
抽せん会終了後、短く編集した動画をオンデマンドで配信しています。
ライブ放送を見逃した方はこちらからどうぞ!』
と説明が書いてあったのでした。

「なるほどねえー!?」
と良太は言うと、
ロト6の、
2009年3月5日 第435回 の回線速度300kをクリックしたのでした。
すると、
Windows Media Player が表示され中継の画面が出てきたのです。

「売り上げが44億かあー!?」
「すごいなあー!そんなに売れてるんだあー!?」
と良太が言うと、
じきに抽選機が回る画面が出てきたのでした。
それから女の人が玉を取り出し、
そこに書いてある数字を1個ずつ言ったのです。

良太は真剣に自分の買ってある券の数字を見ながら、
表示された数字と照らし合わせたのでした。
そして同時に引き出しからボールペンとレポート用紙を取り出し、
表示された当せん数字を書いたのです。

しばらく見ていると女の人が、
「第435回当せん数字は、
02番・11番・12番・28番・35番・37番
ボーナス数字は27番に決定いたしました。」
と言ったのでした。
それからそのあと、当せん金額と当選口数を言ったのです。

「1等は約6千9百万円かあー!?」
「5人も当ててるんだあー!?」
「でも中には同じ数字を、複数買った人もいるかもしれないなあー!??」
とつぶやいた良太でした。そして、
「ちぇっ!!」
「2個合ってるんだけどなあー!?3口も!」
「3個揃ってるのはないやあー!!??」
と言ったのでした。

それからがっかりしながら、インターネットの接続を切り、
ノートパソコンを閉じた良太でした。
そのあと数字を書いたレポート用紙を1枚はがし、
抽選券といっしょに持つと、
灯りを消し、自分の部屋を出た良太でした。
そして階段を降りそのまま居間に向かったのです。

居間のドアを開けると、
「ダメだったよー!!?」
と玄太に向かって言ったのでした。
すると玄太は、
「そんなに簡単には当たらないさあー!?」
「ドンマイドンマイ!」
と言ったのです。

「難しいもんだなあー!?」
「6個数字書くんだから!?」
「三つぐらいは当たるかと思ったよー!」
「3口は2個数字当たってるんだけどさあー!?」
と言って良太は、玄太にレポート用紙と抽選券を渡したのでした。

玄太はそれを受け取ると、それをじっくり見たのです。
「ホントだあー!」
「惜しかったなあー!?」
と言うと玄太は、良太にそれを返したのでした。
良太はそれを受け取るとコタツの上に置き、
座るとコタツに入り、そのまま野球を見ていたのです。

8時を過ぎた頃、
居間のドアが開(あ)き、玲子が入って来て、
「りょうたあー!?」
「どうだったあー!??」
といきなり言ったのです。

「日本が勝ってるよー!!」
と良太が言うと、
「とぼけてんじゃあないよー!?」
「ロト!」
と玲子が言ったのでした。

「ダーメ!!」
「これ!?」
と言って良太は玲子に、レポート用紙と抽選券を渡したでした。
それを受け取った玲子は、
「やっぱりねえー!?」
「お父さんの血を引いてるから!?」
「ギャンブルはダメなんだよー!!?」
と言うとじっくり、レポート用紙に書いてある数字と、
抽選券に書いてある数字を見比べたのでした。

玲子は見終わると、
良太にレポート用紙と抽選券を渡そうとした時に、
抽選券が裏返しになったのです。

「なんか字が書いてあるみたいだけどー!??」
「小さくて読めないねえー!?」
「メガネ持ってくるの面倒だから!?」
「良太なんて書いてあるんだい?読んでくれるー??!」
と玲子が言ったので、
しかたなく良太は、書いてある文章を全部読んだのでした。






▲Top