ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十二話(3)

良太は自分の部屋に入ると、
灯りをつけ、
机の上に置いてあるノートパソコンを開き、
インターネットにつなげたのでした。

「先輩。宝くじドリームステーションって言ってたなあー!?」
と良太はつぶやくと、
Googleで検索したのです。
そしてすぐ宝くじドリームステーションを表示したのでした。
画面の真ん中に、
『2009年3月5日抽せん会
第435回ロト6 第2546回ナンバーズ』
と表示されていたので、そこをクリックしたのです。

すぐにWindows Media Playerが立ち上がったのですが、
左下のところに、
『メディアに接続しています...』
と表示されているだけで画面が出てきませんでした。
良太は何度か接続を試みたのですが、
接続できませんでした。

「ダメだこりゃ!!」
と言ってパソコンのスイッチを落とし、
ノートパソコンを閉じた良太でした。
それから灯りを消し部屋を出ると、
急いで階段を下り、テーブルの席についたのです。

すぐに玲子が、
「どうだったあー!??」
と訊いたのです。そしてすぐ、
「インターネットにつながらなかったよー!!?」
と良太が言うと、
「故障かあー!??」
と玄太が言ったのでした。

「故障じゃあーないけどさあー!?」
「回線が混んでるときはつながらないことがあるんだよー!?」
「メシくってからもう一度やってみるよー!」
と良太が答えると、
「電話でいやあー!?」
「お話中ってことかねえー!??」
と玲子が言ったのです。するとすぐ、
「そう!」
と言って良太は、ご飯を食べ始めたのでした。

「きょうはWBCがあるから!?」
と言うと玄太は、イスを引き立ちあがったのです。
自分でお盆を持ってくると、その上に具の入った取り皿を載せ、
冷蔵庫から缶ビールを取り出し載せると、
「とりあえずごちそうさん!」
「向こうでテレビ見るから!?」
と言って、急いで居間へ向かったのでした。

「そうかあー!?」
「WBCもあるんだったなあー!?」
「相手が中国じゃあー!?」
「勝つのはわかっているしー!」
と言うと、また鶏肉を取った良太でした。

「りょうたあー!!?」
「鶏肉ばっかり食べてないで!」
「豆腐と白菜も食べなよー!!?」
と玲子が言ったのです。すると良太は、
「いちいち食べるのを見てんなよー!?」
「まったくー!せこいんだから!?」
「食べりゃーいいんだろー!!?」
と言って、白菜を取ったのでした。

「栄養のバランスを考えて言ってるのー!!?」
「わかんないかなあー!?」
と玲子がうれしそうに言うと、
「へえー!?」
「ちっとも知らなかったあー!!?」
と良太が言ったのです。

「だいたいさあー!?」
「いつもそうだけど!」
「豆腐と白菜多くないかあー!??」
と良太が言うと、
「栄養のバランス考えてるんだから、いいのー!!?」
と言うと玲子は、
穴のあいたお玉で白菜と鶏肉をすくったのでした。

「自分だって鶏肉食べてんじゃんかよー!?」
と良太が言うと、
「これは!わたしの分!!」
と言うと玲子は、
うれしそうに取り皿でポン酢をからめ、鶏肉を食べたのです。

「あしたの味噌汁の具は当然!」
「豆腐と白菜だよなあー!!?」
と良太が言うと、
玲子は急にせき込んだのです。

「だいじょうぶかよー!!??」
「急にむせたりしてさあー!??」
と良太が言うと、
「ポン酢が変なとこに、入いちゃったんだよー!?」
「ああー!びっくりしたあー!?」
と言うと、すぐにお茶を飲んだ玲子でした。

「良太!」
「豆腐と白菜の味噌汁いやなのかい??!」
と玲子が言うと、
「いやあー!?好きだよー!」
「鍋が終わった次の日の朝の味噌汁は!?」
「鶏肉のだしが効いてて、最高!!」
と笑いながら良太が言ったのでした。

「ごちそうさんでした!!」
と言うと良太は、
自分の食べた食器を、台所の流しに持っていったのです。
流しに食器を置くと、
急いで台所を出て、階段を上がり自分の部屋に向かったのでした。






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