僕らは探検隊 T (14)

そして渡しで川を渡ったお兄さんとユキちゃんは、
土手を一緒に歩いて行きました。
途中のところでお兄さんが言いました。
「俺はここから土手を降りて通りに出て、
バスに乗って帰るからここでお別れだ!。」
「おまえ!。道は、わかるな!?」

「うん!。じゃあね!。」
ユキちゃんがそう言うと、お兄さんは、
「じゃあな!」と言って、
バスの停留所のほうに向かって、土手を降りて歩いて行きました。

お兄さんの後姿に向かって、
「バイバイ!。またね!。」
手を振りそう言うと、ユキちゃんは、
土手を家があるほうに向かって、歩いて行ったのでした。

途中”めんちゅう”をみんなで捕まえた場所に来たので、
堤防を下りて行くと、もう石ころがたくさんあったところは、
川の水でだいぶ下に隠れてしまっています。
「うわー!。もうこんなに、潮が上げてきてたのか!。」
そう言うと、一斗缶のところに行きました。

一斗缶はだいぶ上の、草がたくさんはえてるとこに置いてあったので、
「これじゃあ!大丈夫だな!」
「もっと潮があげてきても、流されないだろう!」
と思い、ユキちゃんは安心しました。
「トコちゃんと、シュンちゃんは今ごろどのへんを歩いているのかな?!」
と思い、
「そうだ!。堤防の下の道を行けば橋の上から歩いているのがわかるだろう!」
と、下の道を歩いて行ったのでした。

その頃トコちゃんとシュンちゃんは、
やっと橋の入り口までやってきました。
「やっと、橋まで来たね!」
「あともう少しだからがんばろう!。」
トコちゃんが言いました。

「やっと来たかあー!」
「お兄さんが言ったとおり、けっこうあったね!」
シュンちゃんが言いました。
川の向こう岸の堤防の下の道のほうを見ていた、
トコちゃんが言いました。

「あれ!。ユキちゃんじゃあ、ないかなあ?!」
「だけど、一人で歩いてるけど、へんだな?!」
とトコちゃんが言うと、
「どこ?!。あー!、あそこかあー?!」
「ほんとだ!。ひとりで歩いてる!。」
「お兄さん、どこに行っちゃったのかなあー?!」
ひとりで歩いてるユキちゃんを見て、シュンちゃんが言いました。

ふたりは、「おーい!。ユキちゃーん!!。」と言って、
橋の上を歩きながら手を振ったのでした。

「あ!。ユキちゃんも手を振ってる!!。」
「わかったんだ!。」
シュンちゃんは、うれしそうに言ったのでした。
「ほんとだ!。」
トコちゃんもうれしそうに言いました。
ユキちゃんはもう家の近くの堤防の出口のところまで来ていました。

「おーい!。トコちゃん!。シュンちゃん!。」
「もうすぐうちだよ!!。」
と、大きな声で両手で手を振りながら歩きました。

ユキちゃんが家に着くとおばあさんは心配していたようでしたが、
ユキちゃんの顔を見ると安心したのか、
「ヒロちゃんから聞いてたけど向こう岸まで行ったんだって!。」
「昼も食べないで、おなかすいたろう!?」
「したくしてあるからいっぱい食べな!」
そう笑って言いました。

ユキちゃんは、昼も食べずにいたのですが、
なぜかそんなにおなかは減っていませんでした。
ユキちゃんが遅い昼ごはんを食べていると、
トコちゃんと、シュンちゃんの声がしたので急いで外に出てみました。

「お帰り!。」ユキちゃんが言いました。
「疲れたあー!!」シュンちゃんが言いました。
「疲れたあー!!」トコちゃんも言いました。
「お兄さんはどうした?!」トコちゃんが訊きました。

「途中の土手のところで、バスに乗って帰るからって言って、
そこでわかれた!。」
ユキちゃんがそう答えると、
「それで橋から見たとき、ユキちゃんひとりだったんだ!。」
トコちゃんが言いました。
「それでかあー!」
シュンちゃんも納得して言いました。

そしてふたりとも自分の家に帰って、遅い昼ごはんを食べたとさ!。

これで、お。し。ま。い。

*********************************

読んでくださいまして、ありがとうございました。
  僕らは探検隊 T 以外の話 も、
読んでいただければ幸いです。m(_ _)m
ブログ へもお寄りください。(^◇^)/ 

 

*********************************


戻る | ||普通の?物語へ|| |TOPへ|

      ブログ 夢計画実行委員会
       へもどうぞお寄りください。
(別ウインドウで表示します。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.