明日のことは過去のこと 第三巻 第一章(9)

「今回は、神もいることですし、特別休暇を1日与えましょう!。」
と、言ったのでした。
もちろん神が指を一本立てていたのもありますが、
ハーン自身、新しくふたり、指令室勤務の者が増えて、
少し余裕ができたと、思ったからでした。

「神!。コックがあなたが来るのを楽しみにしていたのですよ!。」
「ふだんは、彼の腕の見せ所がありませんからね!。」
「あなたが、彼の料理を褒めてくれたので、喜んでいました!。」
ハーンがそう神に言ったとたんに、コックが入ってきたのでした。

コックは入ってくると、神とハーンに向かってお辞儀をしたのでした。
するとすぐにみんな一斉に、立ち上がりました。
神はそれを見てあわてて立ち上がりました。
そして一斉にお辞儀をしたのでした。
神もみんなに合わせてお辞儀をしました。

すると、ハーンが、
「総料理長!。きょうは神が来てくれましたので、
すばらしい料理の数々を、見せてください!。」
と言うと、総料理長のコックが、
「以前いらした時とは、また違う物を用意しました!。」
「お口に合うように味付けしたつもりです!。」
「遠慮せずに正直に、感想をお聞かせ願います!。」
と、言ったのでした。

「ありがとうございます!。」
「きょうもたいへん楽しみにして来ました。!。」
そううれしそうに、神は言いました。
そしてお辞儀をしたのです。
コックもお辞儀をしました。
そして全員がお辞儀をしたのでした。
「では始めますのでお座りください!。」
そうコックが言うと、みんな一斉に椅子に座ったのでした。

それからコックが工夫を凝らし下ごしらえした料理が、
次々に運び込まれてきたのでした。
ハーンが座っている席の反対側にこしらえた調理場を使い、
それを見事に調理していきました。
最後の仕上げは、コックが自ら執り行なったのでした。
それは、夕食というより、豪華な晩さん会
と、言ったほうがいいほどの、すばらしいものでした。

「また、こんなすばらしいご馳走をいただきまして、
本当にありがとうございました!。」
神はうれしそうに、コックに礼を述べたのです。
「神に褒めていただき光栄です!。」
「このデザートで最後になります!。」
そうコックが言うと、各自のテーブルの前に、
デザートが置かれたのでした。

「あまりにもきれいなので!。
崩して食べるのが、もったいないようですね!。」
そう神が感想を言いました。するとみんながてんでに、
「まあ!。なんて美しいのでしょう!。」
「食べるのがもったいないわね!。」
「俺の大好物の果物が入ってるぞ!。」
「どれから食べようかなあー?!。」
「食べたいけど!もう、おなかがいっぱい!。」
「早く食べたら!。早食い選手権に出られるかなあー?!。」
「ごっつあんです!。」
「どすこい!。どすこい!。」
と、言ったのでした。

しばらくして夕食が済むと、ハーンが立ち上がり、
「ミョウホーと、アマテラスには食べたばっかりですが、
指令室の勤務が待ていますでここで失礼します!。」
「もちろんわたしも、立ち会わなければならないので、失礼します!。」
と、みんなに向かって言ったのです。
するとみんな立ち上がりました。
そして、ハーンに向かってお辞儀をしたのでした。
ハーンもお辞儀をしたのでした。

「では神!。ゆっくりくつろいでいってください!。」
「あとは、ナアムに任せますので!。」
神に向かってそう言うと、会釈をしました。
「ありがとうございます!。」と言って、神も会釈をしました。
ミョウホーと、アマテラスも神に向かって会釈をして、
三人は、”友好の間”を、出て行きました。

三人を見送ると全員、神のところに来たのでした。
「片付けは担当の者がやりますので!。」
「これから特別来賓室に行きましょう!。」
そうナアムが言うと、
「そうですね!。では行きましょう!。」
そう神が言うと、ナアムが先頭に立ち、
神がそのあとをついて、ほかの、
アミダー、レンゲ、ニョライ、テンショウは、
神のあとから、歩いて行ったのです。

第一章はこれで、お。し。ま。い。

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