明日のことは過去のこと 第一巻 第三章(9)

神と彼女の子供はすくすくと育ちました。
彼女とその子供は地球で暮らしていたのでした。

神は彼女に言ったのでした。
「宇宙では子供を産んではいけない決まりであり、母星の法律です。」
「もし緊急事態で宇宙で子供を産んでしまったならば、
すぐに近くの人間が住める惑星でその子を育てなければならない法律です。」
「そしてその母と子供は、二度と宇宙へは戻れない法律です。」
そしてその事が書かれた母星の法律を見せたのでした。
神がうそを追加して書いた法律でした。

彼女はその法律のことをなぜ最初に私に教えてくれなかったのか訊きました。
神は言いました。
「あなたを愛してしまったからです」
「言えばあなたは、悩んだでしょう。あなたが苦しむ姿を見たくはなかったのです。」
それを聞くと、
彼女は納得して地球に行ったのでした。

死んだ二人の子供のためにもこの子を立派に育てたいと思ってのことでした。
神と二人の補助任務者は、交替要員がきたら自分たちは犯罪を犯したことを述べて、
テレパシーわざを使う遺伝子を削除して地球で暮らす覚悟をしていました。
記憶も削除されてもいいと思っていました。

緊急脱出用宇宙船ですべてコントロールできるようにしてあったので、
神がすべてをひとりで管理できるようになっていたのでした。
彼ら二人は、長老たちが余生を送っていた場所が気に入っていたので
自分たちもそこで余生を送りたいと神にずっと以前に申し出ていたのでした。

彼女が地球に行くことを決めたので彼たちも地球に行ったのでした。
もちろん、テレパシーわざを使える遺伝子を神がかなり削除しましたが
この宇宙船の医療器械では、すべてを削除できませんでした。
しかし彼らは歳をとっていたので問題ないと思い、
彼らの希望する場所においてきたのでした。

彼らはだいぶ離れた場所を選んだのでした。
テレパシーわざの能力はほとんど使えなくなりましたが、
年はとっていても普通の地球人よりは能力が数段うえだったので、
すぐに村の指導者になりました。
彼らは、村々の若い女性とのあいだに子供をたくさんもうけたのでした。
その子供たちには多くの優秀な子孫ができました。
彼たちは、王の側近として代々その責務を受け継いでいったのでした。

母星では戦争は10年続きましたが終わったのでした。
そして戦争の傷跡が完全に消えるまでには100年の期間を要したのでした。
戦争が終わってすぐは、母星では復旧するのに精一杯でした。
その頃に母星との宇宙協定をしていない惑星からの船団が地球に向かっていたのでした。
母星から見ると、逆の遠い方向から近づいていたので感知できていませんでした。
神の宇宙船ではすでに感知していたのですが、
母星には連絡できない決まりだったのでどうすることもできませんでした。

神はあらゆる周波数で交信を試みました。
しかしなかなか交信できる周波数が見つかりませんでした。
ある距離になったときに急に彼らからテレパシーによる交信が来たのでした。
彼らもテレパシーわざを使える惑星人だったのです。

彼らにこの地球のことを説明しました。
われわれ母星で犯罪を犯したものの流刑地になっていることもそして、
この地球に送られる者はテレパシーわざの能力を削除され、
記憶も無くされて送られてくると言うこともすべて正直に話したのでした。
彼らも神が正直に話してくれたので好意的に話してきたのでした。

彼らも犯罪者の流刑地にする場所を探してこの宇宙まできたこと、
そして犯罪者を護送してきていることを話したのでした。
神はしかしこの地球は何千年も前に母星の祖先が見つけて流刑地にしたことなので、
私の一存ではできないことを告げたのでした。
われわれも長い旅をしてきたので一時的でよいので、
犯罪者たちを宇宙船から降ろして任務を果たしたいことを強く言ってきたのでした。
神のいる宇宙船で話し合いをすることになりました。

小惑星郡の近くのところで話し合うことになりました。
そこは、神が緊急脱出用宇宙船の機能を使える場所であり、
万が一のことを考えそう申し出たのでした。
神が初めて合う異星人でした。
神たち母星の人間とほとんど変わっていませんでした。
神よりも身長はは少し低く肌の色は黄色みを帯びていました。
戦争になったら勝ち目はないと思いましたが、彼らはとても友好的だったので、
神も地球の管理を一任されていたので条件を言ったのでした。

「われわれの流刑者たちは、テレパシーわざを使えなくして、
しかも記憶もなくされて連れてきています。」
「あなた方の犯罪者も同じ条件にしてくれたら、
場所を離してこの地球に住む許可をしますがどうでしょうか?」
彼たち代表者と思われる異星人が言いました。
「もちろんあなたの条件は当然のことだと思います。」
「その条件をのみましょう」

そう言われると神は言いました。
「本当にテレパシーわざを削除ししかも、記憶も無くしているか私が検査をしてから、
地球へと送る許可を出しますがいいですね!」
代表者は答えました。
「もちろんです。この地球を管理しているのはあなたですから、
あなたの条件をすべて了承しました。よろしくお願いします」
「私は、この船団の責任者のハーンと言います。」
「わたしは、この地球の管理者の神アッダムと言います。」

これで、お。し。ま。い。

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