| アナログ音源再生計画 ★特集★ | |
| 特集 両親の結婚披露宴の録音テープを1枚のCDに焼く [0]両親の結婚記念日に披露宴のCDをプレゼントしよう [1]昔の披露宴〜デジタル世代向け傾向と対策 [2]1枚のCDに収録するための編集テクニック [3]プレゼントとしてのCDを演出する |
| 昔の披露宴〜デジタル世代向け傾向と対策 | ||
画像は管理人撮影のイメージです。 キャンドルサービスが一般化したのは 70年代後半頃からではないかと推測されます |
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| ここでは披露宴をテープ録音していた時代の、収録内容について傾向と対策を紹介します。60年代を中心に披露宴の録音を管理人以上に聴いている者は世の中にそれ程存在しない筈なのでデジタル世代の皆さんの参考にしてください。ただし大方はトリビアです(屁ぇ〜) |
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| 披露宴収録メディアの変遷 | ||
| ■結婚披露宴は一生に一度(例外有)の晴舞台なので色々な記録メディアに収録されてきました。 最も多く使われるのが写真(デジタルを含む)で、これはもう数十年以上前から現代に至るまで定番です。それ以外のメディアとなると映像は8ミリフィルム〜ビデオテープ、音声はオープンリール〜カセットテープへという事になります。 ■非常に大雑把にくくると1960年代はオープン、70年代はカセット、80年代以降はビデオに記録されるようになったと言って良いのではないでしょうか。ビデオ以前の映像としては8ミリもかなり多く用いられたと思いますが全ての収録は時間的に無理だったでしょう。 ■結婚披露宴は、時代が若くなるにつれ見た目の演出が強くなってきてますので、どうしても画像、映像の記録が中心になります。 そのため、どの世帯にも必ず写真は残っているのですが、必ずしも録音テープがあるとは限りません。ビデオカメラが普及した後は披露宴を音声だけ記録するという事は全く廃れてしまいました。つまり結婚披露宴の変遷のなかでも録音テープが用いられたのは60〜70年代のごく限られた時期だけであったともいえるのです。 ■それだけに、極めて特徴的なこの時代をデジタル復刻する意義も大いにあるのではと思いますし、それがデジタル世代に生まれた皆さんの義務でもあるわけです(そんな義務あるのか?) |
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| 代表的な収録パターンは時代で異なる | ||
| ■結婚式・披露宴の様式は時代や地方、家族の主義や事情によって非常にマチマチです。録音テープで記録した時代は結婚の儀式とその後の披露宴に分かれるのが一般的なようですが1960年代初頭の地方では、自宅に両家の親戚だけで行われる事も多かった。 ■私は詳しくは知りませんが「結婚式場」で式を挙げるという事が普及したのは地方では1970年代以降の事だったのでは無いでしょうか。60年代の録音を聴くと、いわゆる地域の公会堂で祝辞をしている声のバックに車の通る音や屋外の物音が聞こえてくる場合もありました。 ■多くの場合録音してあるのは披露宴の方で、挙式自体まで録音してある方は少数でした。中には挙式前の親戚一同の顔合わせの挨拶が収録されたものも聴かれ、親戚筋の関係もわかるので記録として貴重ではないかと思いました。なお私が聴いた範囲では全て神前(和式)で、教会・仏前はありませんでした。 ■こうした状況からパターンは様々だと思いますがテープ録音が主流だった頃の披露宴では「仲人挨拶」「来賓(主賓)挨拶と祝辞」から始まり「新郎新婦・親戚挨拶」でお開きという進行は殆ど変わりません。これらの間に祝宴(いわゆる酒盛り)があり、時代とともにケーキ入刀やキャンドルサービスなどの演出が入るようになっていきます。 ※つい最近復刻したテープ(銘柄から推測すると60年代前半か)の披露宴では仲人挨拶から新郎のお礼の挨拶まで一気に進行して、その後祝宴でどんちゃん騒ぎというパターンがありました。 |
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| 知っておいて損はないデジタル世代向けトリビア | ||
| 以下は知って損は無いが得にもならない素晴らしい知識ばかりです(屁ぇ〜) 【司会はシロウトが行う】 現在では司会は式場で用意したプロが行うのが主流のようですが昔、司会をプロが行う披露宴は歯科医と市会議員ぐらいのものでした(屁ぇ〜)。ほとんど新郎の同僚や友人が行うのが定番でしたから失敗もあります。しかし、これも聴き所のひとつです。メイン司会を新郎方の友人(男)、サブ司会を新婦方の友人(女)といった豪華取り合わせの時代もありました(屁ぇ〜)自分の事です(^^;。 【録音した本人は必ず酔っている】 これは重要なポイントです。録音も司会同様、友人・同僚・親戚の誰かが行っておりプロではありません。宴もたけなわになれば相当アルコールが入っています。そのためか宴の後半の録音が無いもの、テレコの電池が少なくなり回転数が落ちる(正常再生すると早回りに聞こえる)、マイクを落としてしょっちゅうガチャガチャする音が聞こえる、などの録音もあります。 写真は多くの出席者に配るが、録音テープは新郎新婦以外に渡すことはあまり無いのでイイカゲンに録音されているものも多いという事(屁ぇ〜) これを見事に復刻させるのが、息子や娘の責務(爆) 【仲人・主賓挨拶が長い】 時代が古いほど挨拶が長い。まず10分以下という事は無い。管理人が復刻した60年代の披露宴では15分〜20分くらい一人で話している方もいました。 延々としゃべり続けた最後に「甚だ簡単ではございますが」と必ず言う(屁ぇ〜)。現在は媒酌人も立てない挙式もありますがテープ録音時代では必ず挨拶が収録されていると思って間違いないでしょう。長い話しが終わると『やっとオワッタ、酒が飲める』と場内から思いっきり大きな拍手が沸きます。この時レベルメータが拍手で振り切れる事があるので注意が必要です(屁ぇ〜)。本人は『さすが名調子だったナ』とご満悦ですが勘違いです。 【ドラマチックな演出は少ない】 これも時代が古いほどその傾向があります。逆にいえば、現代に近づくにつれヤラセともいえる過剰演出が増える事になります。キャンドルサービスがその代表的なもので、これの有無が旧世代と新世代の差かも知れません。 これらの演出はビジュアル重視なので音声録音の場合、取捨選択に迷う部分です。最近ではジミ婚やら個性重視でこうした披露宴を嫌うカップルも多いようですが。。。 【BGM・カラオケの有無に注意】 定番の新郎新婦入退場時の音楽、食事時のBGMは60年代には殆ど無い。カラオケは70年代半ば以前には専門式場でも無かった筈。友人達がギターを弾きながら「てんとう虫のサンバ」を唄うのは微笑ましいのですが、時代がさかのぼるにつれカラオケ不要の民謡や謡曲で鍛えた年寄りの独壇場になる可能性が大(下記参照) カラオケがない方がヘタクソな(失礼)歌をワンフレーズだけ残してカットしてしまうなどの編集がし易い。 【年寄りがヤタラ大声を出す、必ず『高砂』を唸る】 宴もたけなわになると録音マイクに向かって「バンザーイ」とか言ってやたら吠える年寄りがいますので気を付けましょう。録音は過大音量で歪んでいます。また、必ずどこかの親戚の爺さんが謡曲を唸りますが大抵だれも聞いてません(屁ぇ〜) ・・・・道交法の飲酒運転に対する罰則が緩かった時代です。ましてや目出度い披露宴。誰にも遠慮せず真っ昼間から酒が飲める吉日。録音テープにもどんなトラブル音が入っているやら。 息子「オヤジ、自分の結婚式のテープ、叔父さんが録ってくれたヤツ。聴いたことある?」 父「新婚旅行から帰って一度だけ聴いた。酔っぱらいが怒鳴ってる声しか入ってなかった。しかもテープは酒臭かった。もうカビ生えて聴けないんじゃないか?」 息子「・・・・・」 |
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| (C)Fukutaro 2003.10 |