CD-Rの整理(2)〜大量枚数の整理と収納 bP 


大量枚数のCDを保有している場合
CD-Rの整理(1)では少量枚数の場合の整理方法を紹介しましたが、この記事をご覧の皆さんの多くは何百枚という単位でCD形式のメディアをお持ちだろうと思います。
 アナログレコード全盛時代には中高生で100枚程度LPを持っていれば多い方だった。オーディオフェアでのアンケートをご覧頂くとわかります。

ところがCD全盛時代、購入した音楽CDだけでなくCD-Rに録音したものが飛躍的に増えてきた。学生諸氏でも2百枚3百枚保有している事は少しも珍しい事ではなくなった、というのが実状です。メディアが増えてくると、管理人のように標準ケースにこだわる輩は特に保管スペースに頭を悩ませる事になるのです。
 先に記載したように標準ケースの厚さは1cmあるので100枚で1m。500枚なら5m、1000枚でなんと10m分のスペースが必要になる計算です。

LPレコードやオープンリールなどアナログメディアに比べればCDは広いスペースが必要ないと思われがちですがその分大量に保有している人の割合が昔に比べ非常に多くなっている。中年以上の世代ではCDを多く持っている人間はほとんどの場合カセットも多く持っているので、整理は一筋縄ではいかないのが現実ではないでしょうか。

ここでは大量枚数の収納に手っ取り早い効果がある2枚組ケースあるいは2枚を一枚にまとめる工夫、スリムケース、不織布ケースへの保存について考えてみたいと思います。

2枚組を1枚にまとめてスリム化する
(1)2枚組ケースに収納する
管理人がまず最初に取り組んだのはスペースを確保するための2枚組ケースの購入でした。いわゆるベスト盤の中には2枚組というのは結構多く、またクラシックでは珍しい事ではなく3枚組4枚組もよく見かけます。

これらのCDを複写したものでは標準ケース2枚に保管していましたがかさばるのと、片方がどこに保管されているのか判らなくなることがあったので、わざわざ買って2枚1セットにした。

これで30枚程度スペースが減ったが圧倒的に単枚数のものが多いため全体からすると大したスリム化にはならない。整理面でわかりやすくなった事で効果があったにすぎないのが実状でした。

※2枚組ケースでも厚手のものもあるが管理人の利用しているのは厚さ1cmの標準ケースと同じサイズのもの。
(左画像)

(2)2枚組作品を1枚に納める
もうひとつの方法が2枚組作品を1枚のCDにしてしまうテクニックです。昔のLPレコードは大抵両面で35〜40分程度の録音時間です。そのため80分CD-Rを使えば2枚分が十分収録可能です。手持ちのレコードのCD-R化ではかなりこの方法で収録しました。

現実にシカゴというロックバンドのLPレコードはデビューから何枚かは全て2枚組でしたが復刻CDでは1枚にして発売されています。録りためたカセットも60分以下のテープではうまく編集して収録可能いっぱいCDに書き込めばかなり整理できるはず。ただし外周部分になるほど傷が付きやすいので代替えのない貴重な録音では詰め込みすぎは危険です。


標準ケースは使わない!という選択肢−スリムケースへの保存
管理人は標準ケース保存派ですが大量保有者になればなるほどスリムケース派、不織布ケース派が増えてくるのは当然でしょう。そこでスリムケースでの収納整理はどうか?

最近店頭に並んでいるCD-Rはほとんどスリムケースで標準ケースは少数派になってしまった。そのためわざわざ標準ケースを購入するとそれだけお金もかかるので、そのまま使いたいと考えるのは当然です。まして厚みは半分程度で済みますから。さらに盤面が表裏とも直接ケースへ触れる事がないので保存性も決して悪くない。

最大の難点は背表紙のタイトルがつけられないので棚に並べて内容がわからないと言う点。もちろんスリムケース用の印刷用シールもありますが、一度に何枚かのタイトルをまとめて印刷しないと使い勝手が悪い。しかも直接ケースに貼るので割れたり傷がついたりして別のケースに入れ替える時は再度印刷が必要で面倒。

タイトルを印字しても音楽CDと同じ棚に並べた場合どうしても見劣りする、幅が狭い分検索性が劣る。レンタルCDの複製をつくる場合、裏面ジャケットの紙に曲名が挿入されるのが普通ですが、この用紙は挟み込めないので曲名を判別するには表紙にオリジナルで曲名などを印刷しなければならないという手間もある。

FMエアチェックなどのオリジナルCD-Rでは余計見栄えにこだわりたい。そんな事を考えるとどうしてもスリムケースは敬遠してしまうのは管理人だけでしょうか?
 現在スリムケースはデータCD-Rに利用しています。音楽モノは盤もプリンタブルを使いプリンター印字しているがデータモノは手書きです。データCD-Rはバックアップの意味合いが大きいので見栄えは全く関係ない。そして枚数も音楽CDに比べて圧倒的に少ないので検索性は重視されないためスリムを利用するという結果になっています。

標準ケースは使わない!という選択肢−不織布ソフトケースへの保存法
標準ケースはおろかスリムでもプラケースは使わず不織布ケースに入れて整理するという方法で最も有名なのが『ほぼ日刊イトイ新聞』の「明日に向かって捨てろ!!」に紹介されている記事です。この方法は押し出しファイリングと同様CD整理では大変知られたテクニックで、雑誌や新聞にも紹介されています。

詳細はサイトをご覧になればわかりますが、最大の特徴はCDを購入したらジャケットとCDだけ残してソフトケースに一緒に保管し、標準ケースは「買ったその場で捨てる」という非常に過激(^^;なテクニックを使うことです。この記事のメインタイトルの”捨てろ”というのは「タワーレコードで買ってその場でバラしてタワーのゴミ箱にケース捨てて帰る」ところからきていると思われますが、わざわざ標準ケースをお金を出して買っている管理人にしてみると『大手レコード店のゴミ箱あさりでもするかなぁ』と思ったくらい(^^;衝撃的でした。これだけは逆立ちしても真似できません。。。

この記事で管理人が非常に参考になったのはソフトケースにCDといっしょに歌詞カードなどを保存するという方法です。スリムケースでは厚みのある歌詞カードなどの印刷物を挟み込みのは難しい(特に裏面ジャケットの紙)のですが両面2枚保存可能な不織布ケースであればサイトで紹介している大きめのソフトケースでなくても、裏面ジャケットの印刷カードは少しはみだしたままになるが一応保存可能です。

この方法はCDスペースを圧倒的に減らす事のできる方法なのですが、CD-Rの場合は何回も指摘しているようにケースに盤面が接触する状態になるため、長期保存の場合の変質に若干問題が生ずる可能性があります。
※太陽誘電CD-Rの箱には『プリンタブル製品は軟質系ケースおよび袋等でレーベルが直接触れるような状態での保管は避けてください』と注意書きがあります。
 あとは検索が昔のシングル盤を探すように一枚一枚めくる形式になるため、背表紙を一覧するより時間がかかります。

もう一点管理人がこのタイプのケースが使いづらいと思うのはCDの出し入れです。プラケースでは開けてポンとプレーヤーに入れられるのですがカーステと同じスロットインの収納ではスライドして出し入れする分手間がかかります。

現在管理人が不織布のソフトケースを利用しているのは殆ど聞かなくなったCDと音楽CD-R、それに車載のCD-Rです。もちろんCD-ROMには積極的に利用しています。


※青字部分は『ほぼ日刊イトイ新聞』の「明日に向かって捨てろ!!」よりの引用です。


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(C)Fukutaro 2005.4