■アナログ音源再生計画
オープンリールテープの種類
オープンリールテープについて、くわしく御存知の方がこのページを見る事は無いと思いますので、ここでは「家にテープがあるが再生できるか、よくわからない」「録音した記憶はあるが忘れた」という方のための説明となります。
誰でも御存知のカセットテープと比較した場合の相違点も掲載してあります。
オープンリールテープのサイズと種類 | ||
オープンリールテープ(以下オープン)はサイズ・トラック数・録音スピードが様々なため、保有テープがその規格にあわない場合には再生できません。 反面テープの巾は一般に販売されていたものは1/4インチで、すべて同一であるため短いテープをつないで長尺にする事ができるし、逆に不要部分をカットして短時間にすることも簡単です。そのため規格外の録音時間になっているという事もあり得ます。。 ■カセットはサイズ・トラック数・録音スピードが規格により統一されているので、どんなに古いテープでも、物理的に壊れていなければ新しい機器で再生できます。 |
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サイズはリールの大きさを示す | ||
オープンはサイズによりそれぞれの年代やトラック数がおおよそわかるので、我が家にあるのはわかっているが聞いたことが無いという方の参照のため掲載しました。勿論自ら録音していれば保有の録音機の仕様でトラック数はわかるでしょう。 オープンの「サイズ」=大きさ というのはレコード(アナログ盤)のような「規格サイズ」と少し違います。セロテープと同じでいくらでも自由に長さは決められるので、通常でいう「サイズ」はリール(テープを巻き取る部品)の大きさと考えて良いでしょう。 要は大きなリールに巻き取ったテープで同じ録音スピードでなら長時間録音が可能である、テープベースが薄ければ同一サイズでも長時間録音ができます。 ■カセットは長時間録音の場合、テープベースを薄くすることで最大120分録音が可能でしたがオープンの場合、カセットと同じ4.75cm・4トラックの録音で7号リールの場合最大6時間!の録音が可能でした。要するにサイズだけでは単純に何時間録音されているかはわからない訳です。 サイズの○号という呼称は「一応」インチであり写真ではFDと比較してあります。 テープデッキの普及率を考えると1960年代では2トラックモノラル、9.5cm/sec 1970年代では4トラックステレオ、19cm/secで録音されたものが最も多い。以下に主なサイズのテープを掲載しましたが、カセットが一般的でなかった1960年代には用途によってこの他のサイズのテープもかなり出回っていました。 外観(テープの箱)は『オープンリール復刻図鑑』を参照ください。 |
普及した主なサイズ | |||
◆3号(3.5インチ) 直径約9cm 1960年代に出回っていたポータブル・テープレコーダー用のもの。 当時のテレコはAC電源以外に電池で駆動したため屋外での録音再生が可能。トラックは2トラックモノラルがほとんど、スピードは4.8cm/secで録音されているものが多い。ハブ(リールの内径)のサイズによってはこのサイズでも往復で1時間の録音ができた。 もし、お持ちなら探すのは小さくて大変ですが音楽ではなく、テレビやラジオの録音、会話などきっと面白いものが聞ける筈ですよ! ←テープのバックは3.5インチのフロッピーディスクです |
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◆5号 直径約12.5cm 3号と年代的には同一で、据え置き型のテレコで使用された。1970年代のステレオデッキの普及時代にも発売されていたので2トラックモノラルか4トラックステレオか判断が難しいがスピードは9.5cm/secでの録音が多かったように思います。 このサイズで発売されていたテープは、ほとんどノーマルタイプだった。 |
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◆7号(バックのFDは8インチ) 直径約17.8cm 1970年代のステレオデッキの時代に生産され最も普及したサイズであり現在でも秋葉原のショップで少量おいてあるという。通常の使い方では4トラックステレオ、19cm/secで録音してあるソースが多いでしょう。当時発売されていたオープンのミュージックテープはこの規格だった。お持ちの方は、このサイズのテープが多いのでは? HiFiのスタンダードテープであり、国産ではSONY以外メディア御三家(TDK・マクセル・フジ)が次なるカセットテープでの熾烈な戦いの前哨戦として、LHタイプの高性能テープを次々と発売。カセット同様、3Mなど外国製品は駆逐されてしまいました。 |
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◆10号(緑の円盤はCD-R) 直径約26.5cm 業務用のマザーテープに利用されていたもので1970年代の録音ブームの時代に民生用としてもこのサイズのデッキが発売されました。 業務用は2トラックステレオ、38cm/secでこの規格のデッキも多数発売されたので、2トラックステレオで録音されている事が多いが、ブームもピークの70年代半ばには4トラックデッキ、さらに4トラック4チャンネルというデッキまで登場したので必ずしもトラック数はサイズだけで判らない。 |
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Last Update 2004.1 |