Y「死活についてわかり易い言葉がありますか?」
S「
六死八生 (ろくしはっしょう)という有名な言葉がある。」
Y「どういう意味ですか?」
S「1図のように第二線で六子並んだ広さでは、黒
1と打って領地を広げようとしても、白
2と領地を狭くするよう に攻められ白
4とナカ手で死。」
Y「二線の六子並んだ広さでは生きが無く死んでいるので
六死というんだね。」
S「2図で白は黒を殺そうとして、白
1・
3と領地を狭くするように攻めてもナカ手にならないので生きです。」
Y「二線で八子並んだ広さだと生きだから、
八生というんだね。」
S「3図のように二線で七子並んだ広さだと、黒が先に打てば生き、白が先に打てば黒は死にます。」
S「六死八生は二線の辺だけに当てはまる言葉で、隅には当てはまらない.」
Y「石のある場所によって違うのね.」
S「4図のように隅の二線では四子並んだ広さでは生きが無く、5図のように六子並んだ広さだと絶対生き、
6図のように五子並んだ広さだと 先に打てば生きになる.」
Y「隅では
四死六生ということになるのかな?」
S「その通りです.」
Y「石が三線になると死活はどうなるの?」
S「7図の白を殺すには黒はどう攻めればよいかな?」
Y「セオリー通り領地を狭めれば殺せると思う.」
S「その通りだ。8図のように黒
1・3・5と白の領地を狭め最後に
7と眼形の急所へ打ってとどめをさせばよい。」
Y「7図で白が生きるには領地を広げればよいのかな?」
S「9図のように白
1とコスミを打てば生きます。」
1
カケ眼 生きるときはカケ眼にならないように打つ。殺したいときはカケ眼になるように打つ。
2
ナカ手 生きるときはナカ手にならないように打つ。殺したいときはナカ手になるように打つ。
3
生きるときはフトコロ(領地)を広げ、殺すときはフトコロを狭くするように攻める.