舌の運動                                                                                                                                                                                 

          

脳梗塞の後遺症のうち口の中の問題としては、うまく話せない、食べられない、うまく飲み込むことが出来ないことが挙げられる。

これらはいずれも舌と口の周りの 筋肉がうまく働かなくなった結果として起こる。従って、リハビリには舌を動かすことが一番である。

 

いろいろな方法が示されているが、まあ、大方は以下のようだ。

  まずは思いっきり舌を前に突き出す。そして、出した舌を鼻の頭に届かんばかりに持ち上げる。それから下方にアカンベーをするように出す。

さらに左右に思い切り動かす。舌の先端で、ほおの内側をグーッと押すのもよい。最後の仕上げは口の中で歯の外側をなめ回すようにぐるっと一周する。

それぞれの行為を5秒ずつ行ったとして、全部で1分足らずで出来る。これを何回か繰り返すと、かなり効果がある。

 

この舌の運動、後遺症のリハビリだけでなく、老化防止や、老化に伴う口の中の機能低下を回復するのにも役に立つ。

老人ホームでも介護士さんの指導の下、皆で一斉に行っている光景を見ることが出来る。いつまでも自分の口で食事をするためにも、舌の運動は欠かせない。

説明: 説明: 説明: 説明: 20090113-704837-1-N.jpgさらに何と、この舌の運動はフェイシャルエステ(顔の美容)にも効果的ということである。舌と共に周りの筋肉が動いて、あごのたるみや顔のむくみも取れるらしい。

いま流行の小顔になるというわけだ。

どうです? 大したものじゃありませんか。さあ、私も始めようかな。何? お前は二枚あるから大変だろうって? 余計なお世話だ。

(東京クリニック丸の内オアゾmc歯科医長、安田 登  やすだ・のぼる)サイトより

 

舌の神経支配

YOMIURI ONLINE 舌の運動で病気知らずより”

 
舌には、舌神経、舌下神経などの神経がつながり、その機能の制御を行っている。舌神経は、複数の脳神経からの神経線維がまざって入っている。舌の触覚、痛覚などの感覚と、味覚の情報が舌から舌神経に伝えられる。そのうち、触覚、痛覚などの感覚は、その後、三叉神経舌咽神経を経由して脳に伝えられ、味覚は、顔面神経舌咽神経を通って脳に伝えられる。舌下神経は、舌の筋を動かす運動性の脳神経である。

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