高性能アクリル  15%値下げ


オプティアム・アクリル について    平成24年09月08日

本日、15%値下げの案内が入りました。下記の参考価格は?です
上の額装サンプル、ダストカバーとしてアクリル3ミリが左半分・右半分と2枚使用しています。左半分はアメリカ製、オプティアム・アクリル。右半分は通常使用のスミペックスロール板が、セットして有ります。

拡大写真ですが、右半分は鏡の様に反射して美術品の鑑賞を大きく妨げてます。左のオプティアム・アクリルはUVカット機能に優れ、低反射の為、美術鑑賞用には高性能なアクリル板なのですが、価格も従来品に比較して、非常に高価格です。
一度ご来店頂き、その性能の差をご覧頂ければ、納得いただける事間違い有りません。遠目で見ますとアクリル板が入っている様には見えません。驚きますョ。
参考価格ですが規格額縁、大衣サイズ(509×394)で3ミリ、スミペックUVキャスト板で税込み5408円、オプティアム・アクリルは同サイズで税込み78645円?と約14倍の差が有ります。
そこでお薦め用途は、高額美術品の鑑賞用となりますか?
尚、国内美術館で多数使用されている、リアルックFN78UV・3ミリに比較し、透明度には優れ、更にUVカット性能も上と聞いております。

下記写真の右半分が日本油脂リアルック、3ミリ厚みのアクリルにシートを貼り付け、UVカット性及び低反射性を高めています。
左半分はドイツ製低反射UVカット機能の有る4ミリ厚みのミロガードプロテクトマジック、透明度抜群ですが重いのが難点。

こちら下記写真の右半分は2ミリの通常のガラス、普通の規格品額縁に使用されています。左半分はドイツ製低反射ガラス、ミロガード・マジックです。


ともかく、現物をご覧になって比較して頂くことが、一番分かりやすいと思います。 写真又、文章による説明でも不可能だと思います。
一見は百見にしかず、本物見て下さいな、どれだけ違うかを・・・



当店は額縁額装専門店
残念ながら画材は一切、取り扱いしておりません。



UVアクリルの性能が無くなる。
H22.6.2開催された講習会は、ラーソン・ジュール・ニッポン外氏による、衝撃的な講演で研究発表でした。

アクリルだけで無くガラスも同様にUVカット性能が、経年劣化により無くなる。右記のオプティアム・アクリルもリアルックも同様で、経年劣化が起き、性能が無くなってしまう。驚きでした。
アクリルは表面キズ防ぎの為、紙やビニールで保護され、使用時に剥離して使用します。
剥離した瞬間からUVカット性能の劣化がスタートする。使用状況によるが、美術館等の室内において10年程度で性能が無くなる。
紫外線を浴びれば、浴びるほどに性能劣化のスピードが速まる。

いやはや、ビックリな発表でした。
対策はアクリル板又は、ガラスの交換」しかない。
今までも、UVカットアクリルの性能に疑問を持っていましたが、やっと解りました。
通常のアクリル板でも、紫外線カットの機能がUVカットに比べ50%程度有る事も確認出来ました。

保存仕様の額装品が、経年使用により保存性能が大きく低下し更に、酸性化の発見がされた。
この為、7〜8年で額装仕直し「リ・フレーム」が必要となる。ダストカバーのアクリル・ガラスも交換を同時に行う。確かに、長期保存方法であり、永久保存方法は現在、有りません。額装仕直しは理解できます。新しい保存額装用品も日進月歩で開発されます。
しかし7〜8年には驚きました。

額縁屋さんにとりましては、ビジネスチャンスなのですが、お客様が信用してくれますか、いささか疑問です。ボッタクリと勘違いされ、不信を抱かれるのではと心配です。

いずれにしても、美術品を長期にわたり、保護していくには、住宅等のメンテナンスと同様に、お金が掛かると認識して下さい。

心配な方は早めに、お近くの保存額装が対応出来る、専門店で相談・確認をお薦めします。
オプティアム・アクリル
         使用状況

覚えていますか? 2010年1月にニューヨークのメトロポリタン美術館で、体調の悪くなった女性が倒れた祭、ピカソの油絵「TheActor」が大きく破損した事ですが・・・

4ヵ月後、無事修復され再展示されました。
その祭、メトロポリタン美術館が行った、対策として、他多数の紙素材作品等もオプティアム・アクリルを使用。更に保存額装し、保護して展示を行う、でした。

美術作品の鑑賞のみを考えればダスト・カバーと呼ばれるアクリル・ガラス等、使用しないがベストですが、作品保護が目的でしたら厚いアクリル・ガラスになります。作品観賞の大きな妨げになります。

メトロポリタン美術館は、極力ダストカバーを使わずに展示していた。
それは凄い事ですし、海外の多数の他美術館も同様に、観賞優先で展示されています。

今回、メトロポリタン美術館は、トゥルービューのオプティアム・アクリル
を使用し、油絵・木炭画・パステル画・版画等、多数を額装し展示しました。
更に、今まで展示が不可能だった多数の収蔵品を、展示可能に額装しました。

メトロポリタン美術館は、トゥルービューのオプティアム・アクリルは「アクリルとガラスの長所兼ね備えている」と評価し使用したのです。

飛散防止・摩擦傷防止・帯電防止・映り込み防止・紫外線防止等、美術鑑賞用には、現在トップレベルなダストカバーと言えます。
解っている欠点として、額装作業時に素手で扱いが出来ない事です。従来のアクリル・ガラスに比較し、指紋が簡単に付いてしまいます。内側に付きますと厄介です。

サンプル品で左記の作品の額装作業時、手袋して表面保護の黒ビニール、剥離が捲れなく大変でした。ピッタリとカバーされてました。

いずれにしても、日本国内の美術館でも、トゥルービューのオプティアム・アクリルが使用・普及されるのは時間の問題だと思います。
安ければベストなのですが・・・・