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「 一厘のしくみ 」


 一厘の神魂、一厘の力などとよく一厘という言葉が御教えに出てきますが、果たして皆さんはこの一厘の意味をどこまで理解されているのか疑問であり、教える先生方も統一性がなくバラバラの解釈であるのも、全くレベルの低さがうかがえるので、この段では一厘について簡単に整理してみます。

 一言で要点をさすと、一厘とは昭和25年6月15日、刑務所に在籍中であった明主様の腹中に宿った神のことです。
 
その時、明主様の腹中には既に光の玉がありました。
 
これは先に述べた如く、昭和5年午の年の5月5日正午とゴが5つ重なった日に主神から授けられたという、かの光の玉のことです。

 この光の玉()の中に、・ である主神が宿った型()、これが一厘の神魂であり一厘の力のことです。
 そうすると、・ が一厘であるならば、 の光の玉は何を意味するのかと言えば、一厘を封印する9分9厘の役目であり、シメ縄(753)であると言うことです。
 つまり胎蔵界そのものの型が、 なのです。
 だから三六九数霊盤は9×9、つまり9分9厘なのです。

  の ・ は文字とおり、・ のみで種であるから、どんな花(一輪=一厘)を咲かせるのか全く分からない。
 子もまた同様。母親の胎内にいる間は、男なのか女なのか、健康なのかどうかさえ全く分かりません。
産まれてそのうぶ声を聞いて、初めて分かりもして安心も出来るというものです。

 つまり、 の型とは、地球におき変えて言うと、北極点を真上から見下ろしているにすぎず(あるいは真下から)、そこにはN極とS極が重なった ・ でしか見ることは出来ない以上、いつまでもたっても地球の素顔が見えないのです。

 これは、人が人の上から物事を見下ろして何が見えるのかと言ういましめである。
 
人が真に人を尊敬し、平等の心を持ち合うならば上からではなく、また下からでもない平らで見てはどうか。
 人は皆平等であることを教える真の神のねらいがここにあった訳です。

 思えば独楽(こま)もそうであろう。
 
上から見下ろすと  渦と・しか見えないが、横(平)から見ると軸が見えます。

 重要なことは、この経軸を示すことが十でありキリであると言うことです。

  では十(キリ)がないので、 結んで中心を示しましょう・・・と言うのが金剛界のしくみであり、真の一厘の神魂力の発動です。(おもしろいのは、駒も独楽も言霊が同じで、しかも独楽が立つ姿を横(平)から見ると5角形であることも駒の5角形と共通します・・・(笑)

 以上のとおり、一厘はどんな型でしくまれているのかと言うと、昭和5年5月5日の光の玉をはじめ、昭和25年6月15日の神人合一(正確には人神合一)で、 の型を示し、その型は光明神殿と三六九数霊盤ではじめて証明が可能であるという事です。

 では実際に、次の「一厘の証」の段で証明してみせましょう。

 しかし、これより先は神の領域であるゆえ、心してかかられよ。


「愚かなる 者も(おも)いを 転ずれば 全て修むる 神の御胸に」

椙本典大

 


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