AUDI TT @


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2024年04月27日
LLC交換

        この車の履歴を見ると、購入前の3年間と、購入時の整備に LLCの交換履歴が無い。 最低でも、3年は手付かずの状態であり
        3年間は、乗られていないので循環されていない。 となると、配管内部の状態は、自ずと良い状態ではないと予想される。
        また、センサー類も交換履歴もない。

        リセット作業は、LLC、センサーの交換となる。
        まずは、ドレンプラグからLLCを抜く。 反時計回りにノブを回した後( 90度ぐらい回る )、 ノブを手前に引く。 これで、排出が始まる。
        ( 閉じる時は、ノブを押し込み、ノブを時計回りに回せばロックされる )





         その前に、リザーバタンクの蓋を開放させ、ドレンプラグにはホースを突っ込んで置く。 ドレンプラグから直接排出すると、LLCが
         飛び散るので、その対策。





         排出を始めると、出が悪い。 やはり、内部で詰まりが有る様だ。 ATF交換用に買っておいたポンプで加圧してみると、徐々に
         排出される量が増えた。
         ここで、やり方を換える。 リザーブタンクにホースを突っ込み水道水を入れ続け内部のLLCを排出させる。
         この際、サーキュレーション ポンプを駆動させると、効率よく内部が加圧され洗浄が進む。
         手を入れていない車なら、 キー ACC → OFF で、サーキュレーション ポンプは駆動する。





         排出が水のみになるまで、継続する。





         最後に、水道水を抜き切り、ドレンプラグを閉じる。 本来なら、洗浄液を投入して洗浄すべきだが、省略。


         さて、次はセンサーの交換だ。





         取り外した 水温センサーとの比較。 見た目は、金属表面の酸化ぐらいだが。





         室温下の抵抗値を見ると、旧の方が若干低い。 となると、幾分高い温度をECUは検知していた事になるが、誤差範囲だ。
         ただ、高温時の値は、どの様になっているかは不明。 室温では若干劣化している状態だが、やはり交換しておいた方が安全だ。


 
端子旧(kΩ)新(kΩ)
A−B間1.191.22
C−D間2.602.82





         次は、サーモスイッチ。 これが壊れると、ファンは回らない。 ECUも検知出来ないので、オーバーヒートを引き起こす。
         交換したか否かは定かではないので、即刻交換する。
         旧品を見ると、銅のパッキンが  ......  潰れて本体の真鍮ブロックに減り込んでいる。 馬鹿力も 度を越えている。
         これじゃ、シールどころか漏れる。


 







         LLCは、5L入る筈。 ブリード プラグが無いこの車、エンジンを掛けて、空気を抜いていく。 4L入った所で入らなくなった。
         一旦エンジンを切って、冷却した後 付近を走行しながら、LLCを補給( 合計で4.5L )。
         最後に、漏れが無いかを確認して終了。





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