キリスト教 ひとくち Q&A 135-080303

質問:
  「旧約聖書はカトリック、新約聖書はプロテスタントが使う聖書ですか?」

答え:

そういうことではありません。カトリックもプロテスタントも旧約聖書も新約聖書も読みます。

力トリックもプロテスタントも、新約聖書27巻と旧約聖霊39巻を合わせて、全66巻を「聖書」と呼んでいます。「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、義義を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。」(ヨハネの福音書5章39節)

旧約や新約の「約」とは約束の意味です。
旧約聖書はイエス・キリストの生まれる以前に、イスラエルの歴史を通して語られた神様のみわざや預言者たちを通して語られたメッセージが記されております。その主な内容は人類の堕落と、その人類を贖うという、「救い主(メシア)による救いの計画」などです。そのことがアダムとエバやノアの箱舟などが収められた「創世記」をはじめ、モーセがイスラエルの人たちをエジプトから連れ出し、神様から十戒をいただく「出エジプト記」など、39巻にわたって書かれています。

また、新約聖書はイエス・キリストの誕生、十字架による罪の許し、そして復活から再びこの世に現われるまで「人類と神様の和解の完成」について記されており、マタイ、マルコ、ルカそしてヨハネによる四つの福音書を含め、イエス・キリストの弟子パウロの書いた「ローマ人への手紙」など、27巻にわたって書かれています。


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