キリスト教 ひとくち Q&A 133-071103

質問:
  「イエス・キリスは実在したのですか?」

答え:
  聖徳太子や徳川家康が歴史上実際に存在し、生きた人物であることは疑う余地がありません。なぜなら、歴史文書に残されているからです。それと同様に、イエス・キリストという人物は、ローマ帝国時代に存在したことは証明されています。彼についての証言は、聖書以外のいくつかの書物に記録として残っています。たとえば、イエスが死んでから80年くらい経ったAD117年頃、ローマ人の著名な歴史家コーネリアス・タシタスは、次の様に書いています「キリストは、ティぺリアスが皇帝の時、総督の一人ピラトの手によって多くの苦しみを受けた」。これはイエスが十字架に架けられたことを指しているのです。

  さらに聖書の中でイエスの弟子であるヨハネが次の様に証言しています。「初めからあったもの、私たちか聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて、このいのちが現われ、私たちはそれを見たので、そのあかしをし、あなたがたにこの永速のいのちを伝えます。…。私たちの見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりを、御父および御子イエス・キリストとの交わりです。(ヨハネ1章1〜3)。

  これは、ヨハネが、イエスについての生きた証人であったことを示しています。ちょうど、私たちがテレビ、又は現地でメジャーリーグで活躍している日本人選手を見、その証言をするようにヨハネはイエス・キリストについて証言しています。彼はイエスと共に笑い、泣き、そして、食事をしたりしたのです。これらのことばからもわかるように、イエスは一人の人として生きた歴史的人物なのです。

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