キリスト教 ひとくち Q&A 127-061016

質問:
  宇宙人はいるの?


答え:
宇宙人と言う言葉が一般的に使われるようになったのは20世紀になってからのことです。地球が天体の一つであることが常識になる以前には、その様な考えは起こりようがありませんでした。また進化論が広く受け入れられたので、人間が宇宙においては特殊な存在ではなく、他の天体にも高度に進化した生命が偶然に生じるのではないかと思われるようになったのです。もう一つ見落とせないのはSF小説の影響です。1938年10月30日、アメリカのコロンビア・ブロードキャスティング・システムというラジオ局から、H・G・ウェルズの「宇宙戦争」というSF小説を「火星人来襲」と改題して放送したことがありました。それを現実のニュースと受け取った多数の人達が騒ぎ出し、場所によっては暴動にまで発展したことがあったそうです。しかしその後の観察によって火星の様子が分かるにつれ、とても生命が生きていけないことが分かってきました。また太陽系内の他の惑星にも生命が存在しそうに無いことが分かりました。そこで今度は太陽系の外の天体にならばいるのではないかと、外に期待をかけるようになったのです。しかし現代の天文学では太陽系以外の恒星に惑星があるかどうかさえ確かめられていません。UFOを見たとかアメリカのNASAには宇宙人の死体が冷凍保存されているとかの噂は沢山あります。しかしどれも不正確であったり、確認が出来ない情報ばかりで、確かに宇宙人がいるという決め手になるものはありません。聖書にも宇宙人のことは書かれておりませんので、正確な判断を下すことは出来ないというのが正直なところです。

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