キリスト教 ひとくち Q&A 128-061120

質問:
  「聖書と進化論」


答え:
  私は聖書を読むまでは、進化論について疑問を持ったことはありません。しかし、聖書の、特に創世記を読んで、聖書が進化論と矛盾すると患うようになりました。それでも、進化論の方が科学的に正しいのでは、と思いますが、創世記の記事はどう解釈すれば良いのでしょうか。

  進化と 言う概念は、エジプトやギリシャの古い文献にも見られますから、かなり古くからあったようですが、進化論として実際に流行し始めたのは、約百数十年前ほどです。特にチャールズ・ダーウィンが1859年「種の起漁」を著して以来、ヘッケルやハクスリーと言う学者たちがこの新説を極端に提唱した為に、進化論はほとんど確立された事実であるかのような印象を生んでしまいました。

  しかし、ダーウィンの研究に続いて、多くの学者が、彼の進化論を支持する論拠探求をしましたが、その結果は、かえって進化論の基盤となっている仮説が誤りであることが、次々に発見されて来たのです。例えば、メンデルの遺伝の法則ですが、それは両親が自分達より優れた子孫を作ると言う証拠を提供するものとして熱心に検討されて来ました。しかし事実は、個々の間における小さな変化が蓄積されて、数代のうちに大きな変化になると言う事実はなく、また、メンデルの法則は、単細胞には全く適用されないと言う事実も明らかになってきました。英国の生物学者ウイリアム・ベートソンは「もはや科学者は『種の起源』に阻するダーやィンの説に賛成することは出来ない。彼の説を実証する証拠は全く発見されていない」と述べました。米国の進化論支持者であったモーガンも、半世紀以上もダーウィンの自然淘汰説を証明しようと努力しましたが、その結果、「今日においては、この説は学識ある研究者にはほとんど支持されない」と述べています。

  それにも拘らず、いまだに進化論が言われ続ける理由は、ある人が言うように「進化論を捨てるなら、それに代わる教えがない。たった一つの例外、神が全てを創造された、と言う聖書の教えを受け入れる以外には!」に要約されるのではないでしょうか。

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