「よ〜し、やるぞ。」と、夢と希望に胸ふくらませ、郷里を飛び出して行った40数年前の4月。振り返ってみると、自分が思い描いた夢は何一つ叶わなかった。
夢と現実のギャップの大きさに、「井の中の蛙大海を知らず」のことわざを文字通り味わった。
それから数年の後、「よ〜し、日本でダメなら外国があら〜な。」と、日本を飛び出し、欧州、アフリカ、中近東。そして、流れ流れてアメリカへ。10年近くの外国暮らし。「どうしよ、シスコ(サン・フランシスコ)の生活も飽きたよ。日本へ帰ってもやることないしな〜・・。
どこへ行っても同じだし‥・???」。長い長いトンネルだった。
「青春時代が夢なんて ♪ 後からしみじみ思うもの ♪ 青春時代の真ん中は道に迷っているばかり ♪」と、歌の文句にあるが、まさにあれが私の青春だった。
しかし青春時代に、トコトン自分の生き方を探求してみる、それも大切な人生の一部だと思う。そして、自分の納得する生き方とゴールを見出すことが出来たら、何と幸いなことか。
聖書に、「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。−それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ29:11 新改訳聖書)と記されているが、自分でも分からなかった将来を、イエスを信じた時に発見した。
「まさか、この俺がクリスチャンに・・??まさか、まさか牧師に???」。私のどこを探しても、その様な計画はなかった。「へ〜、おめ〜が牧師!?信じられネ。うそだっぺ。 世も末だな〜。」と、昔の悪友達も驚く。当然だ。当の本人もいまだに信じられないのだから。
しかし、信じられないような思いのまま、牧師になって30年近く経った。そして今、心から思う、「俺の人生、これで良かった」と。
あなたの将来も神の御手の中に‥・。
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