今月のメッセージ 136-080507
「永遠に変わらない あなたの友」

                                                               永山 進 牧師

 人生には、様々なさびしさがあるものです。その一つに、「孤独」と言うさびしさがあります。
  ある時、某女性が一人暮しのおばあさんを訪問しました。真っ暗な部屋の中で、蚊がおばあさんのまわりを飛んでいたので、その女性は、その蚊を追い払おうとしました。するとおばあさんは、「奥さん、蚊を殺さないで下さい。蚊は私の友達ですから」と言ったそうです。私達にとってはいやな蚊ですが、ひとり
ぽっちのさびしさを味わっていたおばあさんにとって蚊は、唯一の友達だったのです。親しく語らう友人知人が一人もいないというのは、想像しただけでも本当にさびしいものです。
  更に、「別離」というさびしさもあります。「会うは別れのはじめとは・・」という歌があったように思いますが、人生には別れはつきものです。特に愛する家族、友人との別れはさびしいものです。私のある友人はひとり娘を嫁がせた時、しばらくはさびしさの故にうつ状態になってしまったそうです。
  しかし、それ以上に辛いのは、「死」という別れです。ある男性は長男を亡くしたときに恥も外聞もなく号泣しました。私もそれを見て共に泣いてしまった思い出があります。

  その他にも様々なさびしさがあるでしょう。しかし、その様なさびしさの中にある人に対して、イエス・キリストは「見よ、私は世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」(マタイ28章20節)。「私は決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」(ヘブル書13章5節)とおっしゃっておられます。これは聖書を貫いている約束の一つです。

  あなたが、孤独を感じるとき、また信頼していた友から裏切られ、寂しさと人間不信に駆られるときですら、イエス様はいつもあなたの傍らに共にいてくださり、励まし慰めてくださるお方なのです。


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