今月のメッセージ 133-071103
「心の境界線」
永山 進 牧師 心の専門分野で、バウンダリー(境界線)ということが言われます。国と国との間、家と家との境界線がはっきりしないと問題が起こるように、人と人との間にも心の境界線が必要だということです。多くの人間関係のこじれ、心の傷は、自分と相手の境界線のあいまいなところから起こりがちです。例えば、「ノー」と言えないで、自分も相手も傷つく結果を招いてしまったと言うような事は誰もが経験している事ではないでしょうか。 どうしたら、その大切な心の境界をはっきりして行けるのでしょうか。その為に大切な事の一つは、まず、自分の限界を知ることだそうです。あるクリスチャン心理学者は「人間は神に創造された存在であり、決して万能ではない。その事を自覚するときに健全な心の自立、境界線が形成される」と述ぺています。また、臨床心理学博士の丸屋真也氏は、「自立とは他人に頼らないで何でも自分でやること、と誤解している人がいますが、本当の自立とは、自分で出来ることは自分でやり、自分の限界を超えたところには、他人の助けを借りることが出来るということなのです」と記しております。そこに本当に必要な助けをし合う成熟した関係が生まれ、それはまた過干渉やほらたらかしの害をも避けられると言うのです。 ではどうしたら創造主なる神と、創造された自分を正しく知ることが出来るのでしょうか。実はこれもまた、神と人間のヴァンダリー、境界線がはっきりすることだと思います。人間の欲望や願望をかなえる為に、人間によって造られた神々ではなく、天地を創造され、私たち人間をも創造された真の神を知り、信じることから始まります。 「あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。疲れることなくたゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかった上ることができる。走ってもたゆまず、歩いてもつかれない。」(聖書イザヤ40:28〜31) |
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