今月のメッセージ 127-061016
「揺るぎない人生の土台」

                                                                  永山 進牧師
  少々古い話題になりかけていますが、誰も予想していなかった耐震強度偽装問題が起こり、多くの人々の心が不安と恐れに揺るがされたことでした。以前から建築工事に関しては、手抜き工事についていろいろ噂があり、実際に被害にあわれた方も多く、テレビなどでもその実態が暴かれる放送などがされていましたが、多くの人々が共同生活を送るマンションで、このような偽装や手抜きがされることなどは、一部の人以外には、誰も予想できなかったことです。
  そのため、関係者が受けた衝撃は測りがたいものがありました。今も危険であることが判明した所に住まざるをえない方々は、どんなに大きな不安と戦っておられることでしょう。一刻も早い解決が与えられるよう祈るものです。
  私たちにとって住居は、簡単に住み替えることができるものではありません。
ですから、このような不正をした者の責任は重いと言えるでしょう。

  しかし、この世に生を受けた私たちには、更に大事な問題があります。それは、どのような土台の上に自分の人生を築くか、という問題です。多くの人は、この大切な事に気づいていませんし、気づいても深く考えることなく過ごしています。一つには、それは余りに難しく、確かな回答を得られないからです。
  イエス・キリストは、有名な山上の説教の結論として、「二つの家」のたとえを話されました。その中で、岩の上に家を建てた人を、賢い人と称賛しています。
そこで「岩」と言われたのは、イエスの教えを意味しており、しかも、その教えに従って生きることを意味していました。イエスの教えに従って生きる人生には、問題が起こらないのでしょうか。そうではありません。イエスもそのたとえの中で、雨が降り洪水が起こると言っています。しかし洪水が襲ってきても、土台がしっかりしているので、家は倒れないと教えられました。土台であるイエスが、支えてくれるからです。
  あなたの人生は、何を土台として築かれていますか。財産や地位や名誉や権力、自分の信念や趣味や家族ですか。それらは嵐が襲ってきた時、本当の支えになるでしょうか。
  大切な「人生の土台」をもう一度確認してみては如何でしょうか。


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