今月のメッセージ 125-060605
「希望の灯火」
以前、竹内英子さんの「心の灯火」という詩集を読み大変感動しました。その一つに「希望の灯火」という題の詩があります。 「ひたひた打ちよせる年月の波は ひそやかに しかし たゆむことなく 帰り来ぬ時を刻む。 幼い日、はだしでとび歩いた土の感触 投げあったゴムまりの弾力 それらは遠い日の潮騒なのか。 それともちらと垣間みたひと時の夢なのだろうか。 しかし私は嘆かない。 変わらぬ愛の光が私の上にふり注ぐかぎりは。 そして私の五体を捉えた固い縄めも やがて解き放たれて無限の自由の中に羽ばたく日の来ることを知っているのだから 私の生命の歴史はベッドの上につづられる。 私はベッドの上にあかあかと燃える希望の灯火をかかげよう」 「私の生命の歴史はベッドの上につづられる」と詩の中にあったように、作者の竹内英子さんは多発性リュウマチという難病のため、もう50年近く寝たきりの生活を続けておられる方です。ですから「はだしで飛び歩いた」幼い頃の思い出は確かに「ちらと垣間みたひと時の夢」のようなものでしょう。 「しかし」と彼女は力強く、確信に満ちて「私は嘆かない」と言っています。そしてそれは、彼女が聖書の中に見出した神の約束を信じる信仰の故なのです。 聖書はやがて神の未来計画がキリストの再臨によって成就するその時、 「そのとき、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる。そのとき、足なえは鹿のようにとびはね、おしの舌は喜び歌う。荒野に水がわき出し、荒地に川が流れるからだ。」(イザヤ35章5〜6節) と約束されています。竹内さんは長い苦しい闘病生活を聖書の言葉を希望の灯火としてかかげて生きておられるのです。 あなたにも、是非、その希望を知っていただきたいものです。 |
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