今月のメッセージ 113-041206
「クリスマスと愛する心」

ある人が、人間の愛は「山手線的な愛だ」と言いました。山手線は右廻りでも左廻りでも、ぐるっと廻って結局元の所に戻って来ます。同じように、人が誰かを愛するといっても、結局、ぐるっと廻って利益は自分のところに戻って来るというのが、人間の愛だからというのです。
作家の佐古純一郎氏も次の様に述べています。「どんなに美しい言葉で『君を愛する』と言ってみても、その心の深いところを探ってみると、その相手が自分にとって愛するだけの値打ちがあればこそなのであって、最早、値打ちがないとなれば、愛は冷めてしまい易いものです。兎に角、人間の愛には、そういう打算的なものが付きまとうはかないものである。」

しかし、聖書に次の様な言葉が述べられています。「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」(1ヨハネ4章9節〜10節)。ここで使われている「愛」はギリシャ語で「アガペー」と言う言葉ですが、これは無条件、不変の愛を示す特別な言葉だそうです。神は私たちを無条件で、しかも、永遠に変わらない愛で愛して下さっているのです。

今年も間もなくクリスマス、すなわち救い主イエス・キリストの御降誕を祝う日が近づきました。クリスマスは神のアガペーの愛が全世界の全ての人々に歴史的な出来事として表わされた日です。
この愛はあなたの為のものでもあるのです。


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