今月のメッセージ 112-041101
「"不登校少女"が賛美し始めるとき」

 ゴスペルシンガー、MIGIWA=本名 鶴木みぎわさんのこと。
 彼女は「私は人前で話すのが苦手なのです」と言う。人付き合いや集団行動が苦手。学校も嫌いだった。
中三の時、ついに不登校になり、結局高校にも行かず、親兄弟の苦悩をよそに家にこもりギターを弾き、絵を描いたり詩を書いたりして日々をやり過ごした。空虚な毎日と激しい劣等感の中、生きることさえつらくなり、母親に幾度となく「死にたい」と訴えたりもしたと言う。
「何て無駄な日々を送っているんだろう」と、悶々とした毎日だったそうだ。

 しかし、「あの空白の時間がなかったら、今の私はありませんでした」と、当時を振り返って言う。「自分はこの世界に必要とされていない」と思い込んでいたときに、聖書を通し、「私の目にはあなたは高価で尊い。私はあなたを愛している」(イザヤ43:4)と言う神さまの語りかけを受けた。その時、「ああ、私は生きていてもいいんだな−」と、大きな安らぎを体験した。

 MIGIWAの曲を聴いた人達は、「彼女の曲を聴くと、つらかった頃の事が伝わってくる。『弱くてダメな私。でも、こんな私をも愛してくれる方がいる。私から決して離れず、見捨てない神さまがいてくれる』。そんなメッセージが心に響いて来る」と口をそろえて言う。

 2000年春、米テネシー州ナッシュビルで開催されたゴスペルの祭典「GMA」にプロモーターとして参加。本場のゴスペルに感動、「自分もやらなくては」と思った。
 賛美をする中で「すごく神さまが身近に感じるようになった。自分が変わっていった」と言う。


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