今月のメッセージ 111-041004
「破滅に導く高ぶり」

  何でも答えられないものはないと言う高性能のコンピューターに「あなたは神の存在を信じますか」と質問したところ、しばらくして、「イマヤ、コノワタシガカミデス」と言う答えが返って来たそうです。これは人間の知性があがめられ、科学技術が神格化されている現代を何とうまく表現した話ではないでしょうか。
  人間がその知恵や力を過信し、ついには神の座に自らを置く高ぶりは、聖書の中に繰り返し繰り返し戒められていることです。
  人類の祖アダムとエバを堕落に導いたのは、神の戒めを破り、神のように善悪を知る者となる事を選んだ、高ぶりでした。
  ノアの洪水の後も、人類は自分達の知恵と技術を誇るかのように「塔を建て、その頂を天に届かせよう」と高い塔を建てようとしました。いわゆるバベルの塔といわれるものです。これも人類の高ぶりを物語っています。しかし、神は破局をもってとどめられました。
  又、バビロン帝国のネブカデネザル王は、神こそ、「王を廃し、王を立てる」世界の真の支配者であることを知りながら、自らの王国を誇り、「この大いなるバビロンは、私の大いなる力をもって建てた王城であって、わが威光を輝かすものではないか」と高ぶりました。しかし、その直後、彼は神に打たれ気が変になってしまいました。
  聖書に「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ」(箴言16章18節)と言う言葉がありますが、高ぶりは他人への感謝や神の恵みに感謝する事を忘れさせ、その結果人間関係や社会を歪め、究極的には神の裁きを身に受ける結果をもたらします。
  聖書には次の言葉も言われています。「わたしは、高く聖なる所に住み、心砕かれて、へりくだった人と共に住む。へりくだった人の霊を生かし、砕かれた人の心を生かす為である」(イザヤ57章15節)と。
  あなたはどちらを選びますか。


message040906へ 目次へ message041101へ